【DeNA】東、6回1失点で6連敗阻止した!チームトップ5勝目にラミレス監督「NO1」

スポーツ報知
6回1失点の好投でチームの連敗を止めた東(カメラ・泉 貫太)

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA5―2日本ハム(8日・横浜)

 ベンチで思わず立ち上がり、手をたたいた。東は満面の笑みだった。1点リードの6回2死二、三塁。一度は打席に向かいながら代打を送られた。そこで中川大の左翼線二塁打が飛び出して、2点を追加した。

 「大好きな先輩なんで、うれしかったですね。自分を代えて正解だなと」とニヤリ。キャンプ中には将棋を指し合った優しい先輩・中川大の一打に感謝した。

 持ち前の修正能力を見せつけた。初回、先頭から2者連続四球もその後を3人で切り抜けた。3回、レアードへ3球勝負を挑み、失投で1点を失ったが、その後は本来の投球を披露。「力まず投げても145、6キロ出るし、抑えられる。しっかりそれができた」。先週投げ合った楽天・岸のイメージを頭に刷り込み、脱力投法を取り入れる器用さも見せた。6回3安打1失点。9三振を奪い、チームトップの5勝目。ベイ軍団の連敗を5で止めた。

 もはやエースだ。登板間隔を中7日に変更して、初めてカード頭を任せたラミレス監督は「間違いなく今ウチでNO1。安定しているし、試合中に修正できる。援護さえあれば15勝も夢ではない」と高評価。10試合目の先発になったが、全て3失点以内に抑え、クオリティースタート(6回自責3以内)は8度目の安定感。防御率も2・01とし、菅野を抜きリーグトップに浮上した。

 現時点でセの新人王最有力候補だが、自然体を貫く。この日もベンチで小刻みにバナナ3本を完食。「重圧はないですね。自分の投球をすれば、点を取ってくれるので」。170センチの小さな体が、日に日に大きく見えてきた。(岸 慎也)

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