【稲葉監督 侍チェック】巨人・岡本、五輪に向いてる!

スポーツ報知
試合前、坂本勇(左)、秋山(右)と談笑する侍ジャパン・稲葉監督

 侍ジャパン・稲葉篤紀監督(45)の12球団視察最終戦は巨人・西武戦(東京D)。巨人の第89代4番となった岡本和真内野手(21)の20年東京五輪出場の可能性に初めて言及。今季の急成長と国際試合適性を高く評価し、「(五輪までの)2年でどこまで成長するか非常に楽しみ」と日本を背負う大砲として期待を寄せた。

 岡本の2年後をイメージした稲葉監督は高揚感を隠さなかった。「経験して、壁も乗り越えて、2年で精神的にも成長してほしい。技術的にも、もっともっといける選手。守備もいいし、どこまで成長していくか非常に楽しみです」。指揮官が描く東京五輪には、岡本の名前も刻まれていた。

 4年目の今季、レギュラー定着から巨人の89代4番に上り詰めた。稲葉監督は「確率が良くなった。なかなか1軍だと甘い球が来ないが、捉えられる。ましてホームランにできますから」と進化を分析した。層の厚い外野や二塁に比べ、岡本が主戦場とする一、三塁は若手の台頭が望まれるポジションでもある。

 打撃に五輪適性を感じている。外国人投手の不規則な間合いやフォームにも適応しやすいタイミングの取り方を会得しているという。「柔らかく、打ち急がない。ゆったりタイミングをとって、どの投手でも合わせられる」と熱っぽく語った。

 巨人の4番だからこそのメンタルが大舞台で生きるとも説いた。「巨人の4番は精神的に強くないとできないと思う。これから怖さが出てきて、それを乗り越えたら本物になっていくでしょう」。2年間でさらに心技体を磨き、日本の中軸に座る岡本の姿を思い描きながら、稲葉監督は12球団の視察を終えた。(宮脇 央介)=終わり=

 ◆坂本菅野も期待

 稲葉監督はかねて東京五輪の中心と位置づけている坂本勇や菅野にも目を光らせた。坂本勇には外国人投手対策を話し合い、菅野についてはフォークの精度アップに触れ、「国際大会は特に落ちる球が使える」と期待した。岡本同様、右の大砲として期待される山川に対しては直接、代表への意欲を確認。「ジャパンに入りたいという気持ちが分かった」と喜んでいた。

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