【阪神】新助っ人ナバーロ、セ界一の貧打救う「左のマートン」1番打者あるで!

スポーツ報知
16年11月、WBC強化試合でメキシコ代表として出場したナバーロ

 阪神は、入団が大筋合意に達したエフレン・ナバーロ内野手(32)=カブス傘下3A、183センチ、95キロ、左投左打=を1番打者として「左のマートン」になることを期待した人選だったことが11日、分かった。球団首脳が「甲子園でホームランを量産するタイプの打者ではない。打順は現場が決めることだが、WBCのメキシコ代表(13、17年)では1番を打っていたと聞いているので1番も打てるのでは」と明かした。

 ここまでリーグ最少の174得点に苦しむ阪神打線だが、安定感のある1番打者の不在が大きなネックになっていた。上本が5月5日の試合で左膝を負傷し、植田らを起用したが定着には至っていない。打順別で1番打者の打率2割2分6厘はリーグワーストだ。そこでクローズアップされるのが、17年の侍ジャパンとの練習試合でも経験があるナバーロというわけだ。

 3Aアイオワでは中軸を任され、打率3割1分、4本塁打、29打点の成績を残し、タイプ的には広角に打ち分ける中距離ヒッター。阪神のポイントゲッター・福留、糸井が左打者のため、ナバーロも中軸を打つとなると、左打者が3人も並ぶことになる。理想はナバーロが1番に座り、ロサリオが4番打者として復調して、糸井、福留を前後に置く布陣だ。

 左右の違いはあるが、2010年にはマートンが、1番打者として打率3割4分9厘、17本塁打、91打点の猛威を振るった。入団が秒読み段階の新助っ人が、マートン級の活躍を見せれば、虎の貧打問題は解消するのだが。(島尾 浩一郎)

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