【ロッテ】ボルシンガー、巨人戦初登板完封「楽しく投球ができた」球団助っ人初の7連勝

スポーツ報知
ヒーローインタビューで田村(右)と笑顔を見せるボルシンガー

◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ1―0巨人(16日・ZOZOマリン)

 ボルシンガーがガッツポーズを繰り出してほえた。9回2死一塁。一発なら逆転の場面をしのぎ、女房役の田村と抱擁を交わして喜んだ。「本当に素晴らしい試合になった。少ないチャンスで点を取ってくれて楽しく自分の投球ができた」。リーグトップタイの8勝目。球団助っ人初となる7連勝を散発4安打、来日初完投初完封で彩った。

 初回に無死一、二塁のピンチを迎えたが冷静だった。前日3打点の陽を外角のスライダーで空振り三振、岡本を右飛に打ち取った。仕上げは要注意人物に挙げていた阿部。内角直球を続けて追い込み、外角のナックルカーブで見逃し三振に料理した。「(阿部は)引っ張る打者だと感じていた。外一辺倒にならないように内を突いた」。前日の試合から感じ取った打者の様子や打球の傾向を頭に入れて、配球に生かした。無失点で切り抜けた結果、打線が裏の攻撃で決勝の1点を奪取。球団の“スミ1”でのシャットアウトは92年に園川一美が達成して以来26年ぶりの快挙となった。

 美人妻のローレン夫人(31)が今月26日に第1子となる長男を出産予定。名前は「ルークかジャック」にするつもりだ。登板前夜、夫人に「明日は何回まで投げるの?」と聞かれたが、あえて答えは出さなかった。試合前に「空を見上げながら自分に期待しながら球場に来たよ。それが完封につながってよかった」と目尻を下げた。最愛の妻と間もなく生まれてくるベビーに贈る完封劇でもあった。(長井 毅)

野球

×