【DeNA】飯塚、思わぬチャンスで今季初勝利

スポーツ報知
小雨の降る中、ファンの声援に応える飯塚(右)と、宮崎

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA4―2西武(18日・横浜)

 DeNA・飯塚悟史投手(21)が緊急先発した18日の西武戦(横浜)で、今季初勝利を挙げた。

 前日17日、この日先発予定だったウィーランドが腰痛を訴え登録抹消され、急きょ回ってきたマウンド。当初、飯塚は15日のイースタン・ヤクルト戦に先発予定だったが、雨天中止。その後、17日のイースタン・ヤクルト戦へ回ったが、助っ人右腕の負傷の情報が入り、急きょ取りやめ、この日1軍で先発することになった。

 初回から毎回走者を背負う苦しい展開だったが、2回から4イニング連続併殺を奪うなど運も味方につけた。要所で140キロ台後半の直球にフォークがさえた。5回5安打1失点、1点リードをキープしたまま降板し、救援陣に託した。

 実は飯塚は今季ここまで6度の先発で2度勝利投手の権利を消されていた。この日もリードはわずか1点。「全く思い出さなかったことはないけど、中継ぎの皆さんを信じて応援するだけでした。5回で代わっていましたし」とベンチで声を張りあげていた。

 救援陣が踏ん張り、打線も追加点を奪った。7度目の登板でようやく1勝を挙げ、本拠地初のお立ち台にも上った。好投しながらも、なかなか勝てない状況が続いていただけに「どうやったら勝てるかをすごく考えた。チャンスをもらって、やってやるぞと。持っているなと思った」と笑った。

 金曜日の2軍戦が予定通り行われていたら…登板間隔の関係で、この日の登板はなかった。今までツキがなかった男が、思わぬチャンスを自らの腕でつかんだ。

野球

×