【DeNA】筒香、トップのバレに並んだ17号!日曜日は5割、9発、23打点

スポーツ報知

◆中日1―6DeNA(24日・ナゴヤドーム)

 失投を見逃すことはなかった。筒香の打球は満員の中日ファンのため息を切り裂き、左中間席へ伸びていった。6回2死、山井の真ん中の直球を逆らわずとらえた。上半身のコンディション不良から先発復帰し3戦目で飛び出した先制ソロ。リーグトップのバレンティンに並ぶ17号に「自分のスイングでうまく押し込むことができました」と、納得だった。

 8回同点とされたが、9回、筒香の三振後に4連打など5点を奪い勝ち越し。連敗を3で止め3位に戻した。復活を印象づける一発は通算155本目。球団の左打者では佐伯貴弘氏に並んでトップに浮上した。「浜口が頑張っていたし、皆で勝ち取った勝利」と主将として満足そうに汗を拭いた。

 我慢の時を乗り越えた。背中、脇腹などが万全ではなく15日のオリックス戦から3戦欠場。この期間、主に若手の仕事である試合前の花束をもらう役も引き受けた。「応援することしかできなかったので。申し訳ない気持ちでした」。休養と治療で何とか抹消せずに戻ってくることができた。

 復帰後は右足をより開くオープンスタンスに変化。試合によっても構えを微妙に変えている。23日までの2試合は同僚・ロペスのバットを使用しこの日から自分のバットに戻した。試行錯誤を続けていることに「そこはずっと変わっていないです。1年間やっていくと思います」と日々よりよい打撃を追求している。

 これで今季日曜日は44打数22安打で打率5割、9本塁打、23打点とまさに“サンデー筒香”だ。ラミレス監督は「まだフィーリングとしては100%じゃないかもしれないけど、ホームに戻ったらより上がってくる」と予想。筒香は「連敗も止まりましたし、(26日からの)ホームをいい形で迎えられる」と落ち着いた表情。離脱した分はこれからいくらでも取り返せる。(岸 慎也)

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