【ロッテ】井上、「らっかせいや打法」さく裂! 強風味方に1点差の接戦制す 

スポーツ報知
楽天に勝利し、肩を組んでジャンプする(左から)三木、江村、井上、藤岡裕、鈴木、平沢、中村、菅野

◆ロッテ4―3楽天(27日・ZOZOマリン)

 マリン特有の風を味方につけたロッテが接戦を制した。

 0―1の初回2死一、三塁の好機で井上が風と運を味方につけた。則本の初球、内角高めの直球を振り抜くと、高々と上がった打球は向い風に大きく戻された。左翼手・島内がダイビングキャッチを試みたが、グラブをかすめ、ポトリと落ちた。一塁走者の角中も一気に生還。風速12メートルの恩恵を受けた2点適時打で逆転に成功し、流れを呼び込んだ。「ラッキーですね。でも角さん(角中)がよく走ってくれましたね」と喜んだが、実は「左翼方向から風が吹いていて、内角を攻められるかなとか色々考えていた」という頭脳的(?)な一打だった。

 この打法の名前を問われた井上は「通天閣は大阪だし、スカイツリーは東京だし、千葉名産だと…落花生?(ボールが)落下と(名前が)晴哉だけにね!」とニヤリ。「らっかせいや打法」のネーミングを採用して豪快に笑い飛ばした。

 試合前から強風がキーポイントになると読んでいた井口監督は「風を味方につけるというか、ミスを出さないというのがホームチームだと思う。自分たちより相手の方が絶対にやりづらいはずなんで、そこで守備も含めてしっかりできたのが大きかった」と“地の利”を生かした僅差の勝因を分析。相手の外野陣は風の影響を受け打球判断を謝るなど、記録には残らないミスもあった。一方のロッテ守備陣は4回1死二塁でアマダーのライナー性の当たりを背走で好捕した中堅・荻野の守備など好守で投手陣をもり立てたことも、勝利につながった。

 これでチームは4月17日以来の貯金2。上昇気流に乗って、29日からのソフトバンクとの3連戦に臨む。

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