【中日】田島、抑えから中継ぎに配置転換も2回1失点…代魔神は「流動的」

スポーツ報知
6回から登板した田島(カメラ・上村 尚平)

◆中日2―5巨人(30日・ナゴヤドーム)

 中日は先発のオネルキ・ガルシア投手(28)の乱調が響き、リーグ最速で40敗目を喫した。借金も今季ワーストタイの8に逆戻りした。

 ガルシアは初回、先頭打者の坂本勇に四球を与えるなど制球が定まらず、3回6安打4四球で4失点。9つのアウトを奪うのに98球を費やしたキューバ人左腕は「立ち上がりが悪い。球数も多い。きょうは悪い日です」と反省した。先発7試合で6勝0敗と無類の強さを誇っていたナゴヤドームで、来日初黒星。2戦2勝だった巨人戦でも初黒星がついた。

 田島慎二投手(28)にとっては再出発の試合となった。ここ4試合で3度、救援に失敗していたサイド右腕。その名が2点ビハインドの6回にコールされると、ドームがどよめいた。先頭・内海に中前打を浴びると、2死一塁からマギーに左中間フェンス直撃の適時打を献上。今季初めてイニングまたぎの7回も続投して1安打を打たれたが、ここは無失点でしのいだ。

 実は首脳陣から「2軍で再調整か、配置転換か」の二者択一を迫られていた田島。「上で投げて結果を残した方が(復調が)早いと思った」と1軍残留を希望した。この日の2回1失点という結果を踏まえ、「投手に打たれたのは(反省点として)あるけど、2イニング目にきっかけみたいなものがあった。9回を諦めてない。1試合でも早く(最終回に)投げられるよう、意地になってやりたい」と、はい上がる決意を強調した。

 今後の代役クローザーは誰が務めるのか。朝倉健太投手コーチ(37)は「(投手陣の)状態と相手の打順に応じて流動的に考えたい」と説明。イニングを固定せず、田島、岩瀬、又吉、祖父江、鈴木博の5投手で終盤の3イニングを切り盛りする考えを示した。

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