【中日】又吉が終盤3失点で逆転負け…2軍落ちへ「クイックの制球治さないと」

スポーツ報知

◆中日7―8ヤクルト(11日・ナゴヤドーム)

 中日の5番手・又吉克樹投手(27)が2点リードを守れず3点を失い逆転負け。チームの借金は今季最多の12に逆戻りした。試合後に又吉は2軍降格を命じられた。

 試合の流れは竜が支配していた。初回に先発・小笠原が4点を失ったが、3回までに逆転。5―4の7回に3番手・佐藤が連打を浴びて同点に追いつかれたが、1死二、三塁から救援した岩瀬が雄平を見逃し三振、川端を遊ゴロに仕留める好リリーフで風向きを変えた。その裏に打線は、平田の適時打などで2点を勝ち越し。満を持して8回のマウンドに立った又吉が誤算だった。

 先頭から打者2人を簡単に打ち取って2死。ここからまさかの4連打を浴びて3点を失った。2死一塁から坂口に献上した左前のポテンヒットは、左翼手が捕球できる打球にも見えた。それでもサイド右腕は「タラレバです。今まで(野手に)助けてもらっている」と首を振った。そして「一番ガックリきているのは(僕じゃなく)チーム。ひっくり返してくれた野手の皆さん、チームに申し訳ない。せっかく勝つ試合展開で8回まで持ってきてくれたのに、1イニング3失点でつぶしてしまった」と唇をかみ締め、大荷物を車に積み込んだ。

 4月13日のDeNA戦(横浜)で5―3の7回に3点を失い、逆転負け。2日後に登録抹消され、5月末まで2軍で調整した。今季2度目の降格に際して「クイックになったときに、あそこまで制球が乱れてしまう。そこを直さないと1軍で投げさせてもらえない」と課題を掲げた。

 守護神・田島に続くセットアッパーの2軍落ち。森繁和監督(63)は「ああいうことが多いから防御率が(6・17と)悪くなる」と大量失点の多さを指摘した。そして琉球サイド右腕は「また『やっぱり又吉でいきましょう』と思ってもらえるよう、しっかり(調整を)考えたい」。Aクラス浮上に不可欠なピースの又吉。復活がなければ竜の行く末は厳しい。

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