【中日】荒木、ラストゲームで2安打 盗塁失敗に「足が動きませんでした」

スポーツ報知
満面の笑みで現役生活に終止符を打った中日・荒木

◆中日2―3阪神=延長11回(13日・ナゴヤドーム)

 中日・荒木雅博内野手(41)が現役最終試合に「1番・二塁」でフル出場し、5打数2安打で有終の美を飾った。

 現役最後…と思っていたはずだった。1点リードの8回1死無走者の打席では右中間への当たり。二塁もうかがえたが余裕を持って一塁ストップ。竜党は今季初盗塁を期待して「走れ走れ荒木」コールを送った。

 声援に背中を押された荒木は、次打者・堂上の初球にスタート。しかし捕手・梅野の好送球もあって二塁で余裕のタッチアウトに倒れた。苦笑いの荒木にファンは万雷の拍手。「足が動きませんでした」。ダッグアウトに戻った背番号2を、後輩ナインがハイタッチでねぎらった。1点を追う11回にも「あそこは、もう疲れてました」と言いながら打席に立ち、三ゴロに倒れた際には、拍手に迎えられて寂しそうな表情を見せた。

 胴上げは「(背番号と同じ)2回でいい」と遠慮したが、6回も舞った。「(心残り?)何ひとつありません。もうちょっとスピーチの時に(声を)詰まらせた方が良かったかな」と笑顔。今季はプロ3年目の1998年以来の盗塁0に終わった。通算打率2割6分8厘、2045安打、468打点、34本塁打、球団最多の378盗塁という数字を残し、バットを置いた。来季からはコーチとして後進の指導に当たる。

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