【中日】ガルシアも離日 最多勝奪取へ「カーブ磨く。金髪モヒカンは変えない」

スポーツ報知
帰国の途に就いたガルシア(左、右はモニカ夫人、手前は長女・タマラちゃん)

 中日のキューバ人左腕、オネルキ・ガルシア投手(29)が14日、自宅を構える米アリゾナ州に出発した。名古屋駅で取材に応じ、再来日までにカーブを磨き、来季こそタイトルを奪取すると誓った。

 球団は再契約に向けた交渉が大詰めと明かしており、本人も「ビシエドと同じさ。僕にもドラゴンズブルーの血が流れている。何ならここで腕を切ってみようか」と話すなど、来季も中日でプレーすることに支障はない。「来年こそタイトルが取れるよう準備したい」とオフの猛練習を予告した。

 来日1年目の今季、最多勝を分け合った巨人・菅野、広島・大瀬良(15勝)に次ぐ、リーグ3位の13勝をマークした。特に5月までに8試合で先発して6勝(1敗)を荒稼ぎ。一方で6月以降は18試合の先発で7勝8敗と黒星が先行した。課題ははっきりしている。変化球の精度だ。その反省から「特にカーブをうまく操れるようにしたいんだ」と語気を強めた。

 しばらくは米国の自宅でのんびり過ごし、メキシコにある妻・モニカさんの実家も訪れるという。「その後はドミニカ共和国で練習する。ウィンターリーグには出場するつもりはないが、球場を貸してもらえるのでね。ブルペンにも入るよ」と、来年2月1日のキャンプインまでに、今季はほとんど投げなかった緩い変化球を磨く。

 技術は更新するが、験をかついで背番号とヘアスタイルは変えない。「今年、いい成績を残せたから、背番号は70から変えようと思わない。髪形も今年と同じ、金髪モヒカンにするよ」。この日の早朝、僚友・ロドリゲスが「金髪は僕のトレードマーク。ガルシアには違う色にしてもらう。赤とかいいんじゃないかな」と言っても聞く耳はない。

 長女のタマラちゃんを名古屋市内の幼稚園に通わせており、簡単な日本語もマスター。家族も来年、名古屋に戻ることを望んでいる。「森監督は自分を高めてくれた恩人。来年は監督じゃないけど、一緒にやりたいね」。来季も竜のエース格として屋台骨を支える。

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