【楽天】福井、「早大BIG3」パ集結に「励まし合いながらやっていきたい」

スポーツ報知
入団会見でガッツポーズをする福井

 広島からトレード移籍した楽天・福井優也投手(30)が6日、仙台市内で入団会見を行った。新天地のユニホームに袖を通し、背番号が「31」に決まったことも発表。年俸2500万円で入団する右腕は「やっと入団する実感が沸いてきた」と闘志を燃やした。

 かつての戦友との戦いが新たな原動力になる。早大出身の福井。大学時代は日本ハム・斎藤、西武・大石と同学年で、「早大BIG3」と呼ばれた。10年ドラフトではそろって1位でプロ入り。プロでは苦しんできたが、9年目で初めて同一リーグに集結し「度々会うことになると思うのでしっかり3人で頑張れるように励まし合いながらやっていきたいと思います」と心を躍らせた。

 すでに斎藤からは「ご飯いけるね」と連絡が来たという。直接対決が実現すれば自然と力も入るはずだが、パ・リーグ打者についても「しっかり振ってくると思うので、それをかわそうとせずに、ファウルで打ち取りたい」と予習済み。愛媛・済美高の安楽、早大の高梨、茂木と後輩も多い楽天とあって、チームにもすんなり溶け込むことが出来そうだ。

 来季は先発ローテ入りの期待がかかる。岸、則本に続く3番手以降は流動的。今季は未勝利に終わり再起に懸ける右腕は、「今までやってきたことを見せるだけ。しっかりケガをせずに1年間出来たら結果はついてくると思います」と自信をのぞかせていた。(安藤 宏太)

 ◆早大BIG3 福井、斎藤、大石は2007年に早大に入学。1浪した福井は年齢は一つ上。斎藤は1年春の開幕投手、4年時は主将を務めたエースで、リーグ戦通算31勝。福井は3年春から先発を務め通算11勝。大石は1年秋から主にリリーフで10勝を挙げて、打撃力にも定評があった。4年8季で4度東京六大学リーグを制し、1年春と4年秋には日本一。10年ドラフトでは史上初めて3投手が1位指名されてプロ入りした。

 ◆福井 優也(ふくい・ゆうや)1988年2月8日、岡山県生まれ。30歳。愛媛・済美高では2004年のセンバツ初出場初優勝するなど、甲子園に春夏計3度出場。05年の高校生ドラフトで巨人が4巡目指名も入団辞退。その後に一般入試で早大を受験したが、不合格で1浪して07年に早大へ入学。10年1位で広島に入団。プロ通算8年で29勝36敗、防御率4・51。178センチ、85キロ。右投右打。

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