沖メバル40センチ級大型も 交じりは高級魚メヌケやアカムツなど多彩…茨城・平潟沖

スポーツ報知
40センチ級のウスメバルを上げた富沢勝美さん(第3隆栄丸で)

 茨城・平潟沖で沖メバル釣りが始まった。沖釣りでは、ウスメバルとトゴットメバルを合わせて沖メバルと呼ぶ。水深180メートル前後の深場を狙い、30センチオーバーの大型が多点掛けで上がってくる。平潟港の報知指定・第3隆栄丸の乗合船では、昨年12月30日にトップ18尾を記録。交じりも多彩でイナダやアジ、ユメカサゴの定番ゲストのほか、高級魚のメヌケやアカムツも食ってくるので、クーラーボックスの中は華やかだ。

 第3隆栄丸が沖メバル船を始めたのが、12月29日。深場釣り用の竿を抱えた太公望が平潟港に集まった。鈴木茂充船長(38)の操船で港を出て1時間30分、平潟沖水深180メートルへ。船長の合図で釣り人たちは仕掛けを一斉に投入した。

 海底では魚たちが餌を待ちかまえていた。左舷船首に席を構えた板橋区の富沢勝美さん(43)に1投目から竿先が水面まで引き込むアタリがあった。上がってきたのは、40センチ級の大型のウスメバル。右舷側では弟の健二さん(40)=豊島区=も、中盤にメバル5尾とメダイ1尾を一荷で上げた。「引きがガンガンと強くなってくると楽しいですね。多点掛けが魅力の釣りですからね」と健二さん。兄弟2人でウスメバルやトゴットメバルなどを30尾超、ほかにメダイやメヌケ、アジなど多彩な魚で大型クーラーボックスを埋めていた。

 右舷胴の間で竿を出していたのは、第3隆栄丸に20数年通う常連、東根市の高橋貢さん(62)。30センチ級のウケクチメバルを3尾掛けで上げた。「ここの魚は大きいのが多いし、メヌケなども交じるので通っちゃうんだ」と笑顔を見せた。並びでは鈴木隆志船長(68)の孫、片寄翔太くん(10)の竿が弓なりに曲がった。上がってきたのは、ウスメバルの4尾掛け。「やっぱり多点掛けだったね」とニコニコ顔。

 第3隆栄丸の沖メバル釣りは、12月29日に25~39センチを6~16尾、30日は24~41センチを9~18尾上げた。ウスメバルの30~35センチが主体で、40センチ前後の大型も上がっている。この釣りは五目釣りの面白さもある。メバル類に加え、メヌケやアカムツといった高級魚も食ってくる。鈴木隆志船長は「釣り場は広範囲にあり、反応も各所で見られた。群れで行動する沖メバルは釣れ始めると同じ場所で続けて釣れ、数釣りが楽しめる魚です。またナギなら数は更に伸びます。例年5月頃までは楽しめますよ」とロングランで釣れるとみている。(田中 清)

 ◆第3隆栄丸おすすめ沖メバルタックル

 ▽竿…3メートル前後でオモリ負荷200号▽リール…中・大型電動タイプ▽道糸…PE6号300メートル以上▽仕掛け…幹糸7~8号で枝ハリス4~6号で長さ40~50センチ、ムツ14~15号、ハリ数は8~10本が使いやすい。オモリ200号▽餌…ホタルイカやサンマ、サバの切り身。

 ◆めも 沖メバルの近況、乗合船は、平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)。乗合船は午前5時出船。料金は1万5000円(餌、氷付き)。

 このほか、大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)、外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)の五目船で狙える。

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