春告げ魚“黒メバル”2月1日解禁!弁天屋、伝寿丸にGO!

スポーツ報知
クリクリッとした目がかわいい黒メバル。小気味いい引きも魅力だ(弁天屋で)

 来月のオススメ魚は、東京湾で開幕する黒メバル。黒メバルは「春告げ魚」とも呼ばれ、釣り人に春到来を感じさせる魚だ。小気味いい引きと絶品の白身が魅力の人気ターゲット。今シーズンの見通しや釣り方のこつを羽田・伝寿丸の榎本健司船長(58)と金沢八景・弁天屋の本田和芳船長(44)に聞いた。また、今回からオススメ魚をおいしく料理する「絶品おさかなレシピ」がスタート。釣って食べて、黒メバルを満喫しよう。

 ―2月1日から東京湾で黒メバル釣りが解禁になる。

 伝寿丸・榎本船長(以下伝)「黒メバルが解禁になると、春が近いんだと感じますよね」

 弁天屋・本田船長(以下弁)「黒メバルは小気味いい引きが特徴だから、解禁が待ち遠しいファンも多いと思います」

 ―解禁当初の釣り場は?

 伝「川崎沖から横浜沖にかけてを狙うつもりです。水深は20~30メートル」

 弁「ウチは目の前の八景沖水深30メートル前後ですね」

 ―生きたモエビを餌にするけれど、注意する点は?

 伝「モエビをハリの軸に対して真っすぐにつけること。尾羽をカットして、その切り口からハリを入れて、2~3節通して背中側にハリを抜く。こうすると真っすぐにつけられます」

 弁「エビが曲がっていると、海の中で回ってしまい、ハリスがよれて食いがガクッと落ちるから気をつけてください。エビの鮮度も大事です。白っぽくなったら、すぐに交換することも忘れずに」

 ―ほかに釣る時の注意は?

 伝「解禁したての頃は、まだ水温が低いから正直、魚の活性はそれほど高くない。なので、誘いのつもりで仕掛けを大きく動かすと逆効果。ゆっくりと1メートルぐらい誘い上げて、また静かに下ろす誘い方がいいと思います」

 弁「タナを探ることが数を伸ばすこつです。3本バリのどのハリに黒メバルが食ってきたかで、タナが分かります。上のハリに食ってきたら、以後はオモリを底から少し浮かせてみるといい。反対に下バリに食うようなら、オモリは絶対に浮かせないことです」

 ―食いがよくなる条件は?

 弁「条件は3つ。まず空が曇っていること。さらに海が静かであること。最後に潮が薄濁りであること。黒メバルは目が良く、警戒心が強い。3つの条件がそろうと、海の中が暗くなります。すると数は伸びると思いますよ」

 ―今年の魚影の濃さは?

 伝「昨年は川崎沖では黒メバルの食いはあまり良くなかったけれど、今年はアジを狙っていても、結構黒メバルが釣れてくるケースがあります。今年は期待できそうです」

 弁「黒メバルに加えてカサゴもよく釣れるので、それぞれの引き味を楽しめると思いますよ。ひと足早く春を満喫してください」

 伝寿丸・榎本健司船長 真っ黒に日焼けした顔が物語るようにまさしく海の男。冗舌ではないが、時々つぶやくアドバイスは的確だ。伝寿丸(TEL03・3744・5266、)

 弁天屋・本田和芳船長 休みの日にはほかの船に乗って、釣りの研究に余念がない熱血船長。東京湾でのタイラバ釣りにも熱心で乗合船を出している。弁天屋(TEL045・701・9061、HPは)

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