ヤリイカ好調!波崎港・信栄丸でパラソル級 60杯超え好釣果

スポーツ報知
50センチ級のヤリイカが多点掛けで上がった(波崎港・信栄丸で)

 茨城・波崎沖でヤリイカが好調だ。波崎港の報知指定・信栄丸では、1日にトップ62杯と好釣果が出た。1月から乗合船を開始。多い人で30~50杯を記録している。サイズも良く50センチを超えるパラソル級と呼ばれるオスのイカが多数乗ってくる。これからヤリイカは鹿島沖や大洗沖、那珂湊沖にも押し寄せる。産卵のために水深80メートル前後の浅場に移動し、より釣りやすくなる。

 ヤリイカ釣りは、駿河湾の石花海(せのうみ)から相模湾の真鶴沖や江の島沖、沖ノ瀬、東京湾口の洲崎沖、外房の勝浦沖まで各地で好調だ。茨城の海域では、昨年末から波崎沖のカンネコ根周辺にヤリイカの群れが入って来た。

 群れはかなり濃いようで、信栄丸では1月中は連日のように多い人で30~50杯を記録していた。2月に入っても調子は良く、1日はウネリと強風のため、午前11時30分に早上がりしたが、30~53センチが4~62杯と好釣果を出した。水深130~150メートルとまだ深めだが、50センチオーバーの大型のオスイカが多数交じった。信栄丸の高野広之船長(41)は「メスイカも交じりだしているので、今は大中小交じりで乗っています。今後は産卵を前にして、群れは水深80メートル前後の浅場に入るので、数釣りも期待できますね。条件次第では100杯超えも狙えますよ」と見ている。

 波崎沖はサバが少なく、ブランコ仕掛けでいい。プラヅノの数は5本が基本だ。色はピンク、青、ケイムラなど。赤白や緑白のスッテを1本入れておくと、ヤリイカの反応が良くなる。「初心者は、オマツリを防ぐためにツノの数を増やさないほうがいい。扱いやすい数で手返しを良くしたほうが、釣果が伸びます」と高野船長はアドバイスする。

 現在の釣り場は波崎沖が中心だが、“ヤリイカ前線”はこれから北上する。鹿島港の植田丸では「僚船の話では、走りの群れが鹿島沖には来ているようです。今月中には大きな群れが入りそうです」と話す。6日には水深65メートルを狙い、24~57センチが15~36杯。いよいよ本格化の気配だ。

 鹿島沖の北側、大竹沖でもヤリイカが釣れだした。大洗港の昭栄丸では6日、水深60~70メートルで12~31杯を記録。「群れが入ってくるのは、例年なら2月下旬。今年は少し早めですね」と言う。那珂湊港の源丸でも「那珂湊沖でヒラメ仕掛けに20~30センチ級のヤリイカが時々乗っています。本格化する今後が楽しみ」と話す。茨城のヤリイカ釣りはこれからが最盛期。5月上旬までロングランで楽しめる。(田中 清)

 ◆めも ヤリイカ釣りの近況、乗合船は波崎港信栄丸(TEL0479・44・1224、HPはQRコード参照)。乗合船は午前5時出船。料金は氷付きで1万2500円(女性は2000円引き、中学生以下半額)。レンタルの竿、リールあり。素泊まり可。

 このほか以下の船宿からもイカ乗合船が出る。

 鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)、大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)、外川港大盛丸(TEL0479・23・3362)、飯岡港太幸丸(TEL0479・63・1902)、片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)、大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)、勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)、太海港聡丸(TEL04・7092・0505)、栄ノ浦港早川丸(TEL0470・29・1095)、長井港辰丸(TEL046・856・2778)、あぶずり港長三朗丸(TEL090・3349・4882)、片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)、茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)、早川港平安丸(TEL0465・22・0676)、真鶴港誠いち丸(TEL0465・68・2432)、古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)。

 那珂湊港源丸(TEL029・265・7718)は、今後の状況次第で乗合船を開始する。

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