富士山見ながらヤリイカ!スルメイカ!…神奈川・真鶴港

スポーツ報知
良型のヤリイカ(左)とスルメ(右)を釣った阿吹さん(誠いち丸で)

 春の気配が漂う12日、久しぶりに神奈川・西湘真鶴港へ、食べて最高においしいヤリイカを求めて行ってきた。乗船するのはおなじみの報知指定・誠いち丸。ヤリイカがメインだが、スルメイカの反応もあり、釣行が決まってから頭の中は、イカ一色。春の顔を見せる富士山を見ながら、気持ち良く1日を過ごすことができた。

 出船は午前6時だが、午前4時30分に真鶴港に到着した。するとどうだ。すでに私より先に来ている釣り人が5人。釣りたい気持ちがはやり、みんな早くヤリイカに会いたいのだろう。

 船を進めること数分の真鶴沖で開始。斎藤裕船長の「水深120メートル、どうぞ」の声と同時に、オモリを投げ入れた。着底してすぐしゃくる。「最初から5杯くらい釣れたらどうしよう」と妄想。2月下旬から港前でずっと、良型のヤリイカが釣れているのだが、この日はコンタクトがない。移動を繰り返す時間が続いた。「どうしたのかな? 先週の悪天候で、潮が変わったかもしれない」と悩む斎藤船長。港前を見切り、南沖へ船を走らせた。

 ここは前日、ヤリイカに交じりながらスルメイカも釣れ、トップ38杯だった場所。するといきなり私の竿にアタリが。1杯目はスルメイカ。船のあちらこちらで「乗ったぁ」の声が響き渡る。ここで気合の入っている釣り人が目に留まった。右舷船首近くで竿を出していた東京・西東京市からやってきた阿吹誠一さん(57)。美容室「コーラル」のオーナー美容師だ。どうりで誘いも手さばきも職業柄らしく繊細。その阿吹さんが釣ったのはスルメイカ。「真鶴は初めて。友人に誘われて来ました。富士山を見ながらの釣りは楽しいですね。船も僕と同じ誠一だし(笑)」。阿吹さんはその後、ヤリイカとスルメイカをダブルで上げた。

 私はと言えば、1杯釣った後、数が伸びない。すると斎藤船長から「これを使ってみなよ」と手渡されたのは、プラヅノとプラヅノの間が1メートルのブランコ仕掛け。普通は1・2メートル間隔とかが多いのだが、この仕掛けが“大当たり”。投入してすぐにアタリがあり、ヤリイカの3杯掛け。ヤリイカとスルメイカの3杯掛けもあった。

 だが、この日はイカのノリが浅かった。掛かっているのに最後にバレてしまう。「反応は出ているんだよね。ただ群れの逃げ足が速すぎる」と斎藤船長も困惑気味。結果的に私は目標に到達できなかったが、家族に持ち帰るお土産は格好がついた。「今月中はヤリイカがメインだけど、仕掛けはスルメイカ用のも持ってきて欲しい。水温が上がってくる4月からはムギイカも顔を出してくる」と言う。最近はマルイカも交じってきた。これから真鶴沖のイカ釣りはさらに楽しくなる。(永井 順一郎)

 ◆めも ヤリイカ釣りの近況、乗合船は真鶴港誠いち丸(TEL0465・68・2432)。午前6時出船。料金は氷付きで9000円。

 このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 平潟港第3隆栄丸(TEL0293・46・2133)

 那珂湊港源丸(TEL029・265・7718)

 大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)

 鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)

 片貝港源七丸(TEL0475・76・2002)

 大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)

 勝浦港勝丸(TEL0470・73・0483)

 太海港聡丸(TEL04・7092・0505)

 千田港三喜丸(TEL0470・43・8293)

 洲崎港早川丸(TEL0470・29・1095)

 長井港辰丸(TEL046・856・2778)

 あぶずり港長三朗丸(TEL090・3349・4882)

 片瀬港島きち丸(TEL0466・25・9642)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

 早川港平安丸(TEL0465・22・0676)

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