ヘラブナ36・2センチ…大阪・堺市

スポーツ報知
型の良いヘラブナを仕留めた峰松さん

 すっかり春を満喫できる季節になったが、水中はどうだろう。3月24、25日の2日間、大阪・堺市にある「へら釣り西池」に出かけた。

 日中は暑いくらいの日差しだが、朝夕はまだ肌寒かった。水温は10・6度。寒い朝はもう少し布団の中で寝ていたいと思うのと同じで、ヘラブナもこの水温では“朝から元気”とはいかない。

 初日は正午頃からウキに動きが出始め、午後3時過ぎには周囲で頻繁に竿が曲がりだした。私の釣果は35センチ前後を5尾。「この調子なら明日はもっと釣れるだろう」と期待した。

 2日目は、常連の伊藤さん(松原市)の隣に釣り座を構えた。水温は11・1度。早朝はヘラブナの動きが鈍かったが、明らかに前日とは違った。

 午前8時過ぎ、西池が誇る美形の45・2センチが釣れた。でも、池主の田中さんは「こんなもんやない。フライパンみたいな、きれいな新ベラが釣れないとアカン」。水質と魚の管理に細心の注意を払っている田中さんの理想は高い。

 午後2時前から頻繁にウキが動きだした。アタリは明確で“センター食い”。魚は元気いっぱいだ。釣り人は、引きのよい春のヘラブナ釣りを楽しんでいた。

 ベテランの伊藤さんは、終盤にピークが来るような組み立て。絶対にヘラブナを浮かさない。池のまぶし粉だけをワラビウドンにしっかり付け、ゆっくり待った。私は対処療法。最初はテンポ良く餌を打ち、活性が上がったらじっくり待つ。ヘラブナの動きを追っていく。まぶし粉は大、中、小にひき、ワラビウドンとウドンを使い分けて目先を変えた。

 私の最終釣果は11尾(32~36・2センチ)だった。水中はこれからが春本番。西池では連日40センチオーバーが釣れ、数も上り調子だ。早朝から水温が上がる4月半ばには“ヘラブナ満開”になるだろう。大型が狙える絶好の春。体力回復した大型を狙って、記録更新を目指そう。

 問い合わせは同池(TEL072・286・5151)へ。底釣り専門。料金は一日2200円。営業時間は午前6時半~午後4時。金曜定休。

(報知APG・峰松 茂美)

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