20センチオーバー連発!カサゴのチャンスタイムだ…湘南・腰越沖

スポーツ報知
一荷釣りで上がった良型カサゴを掲げる曽木宏隆さん(孝太郎丸で)

 湘南・腰越沖でカサゴ釣りが好調だ。腰越港の報知指定・孝太郎丸の乗合船では、14日には15~28センチを21尾上げている。腰越沖のカサゴは、20センチ前後の良型主体で25センチオーバーの大型がよく交じり、釣り人を楽しませている。今後は水温が上昇するにつれ、カサゴの活性もますます上がり数釣りが期待できる。

 正午前、潮の流れが緩くなった。すると、カサゴの活性がにわかに上がった。ゴツゴツと明確なアタリが竿先を揺らした。竿を立てるとズッシリとした重みが伝わってきた。リールを巻くと頭を振り必死に逃げようと暴れる。水面に現れたのは20センチ超えの良型カサゴだ。次の投入でもすぐに同型が上がった。チャンスタイムだ。オモリが海底に着くと同時に、竿を大きくあおって底を切る。これが誘いになりガツガツ、ゴンゴンと一気に引き込むアタリが竿先を抑えた。思わず「ヨッシャ」と声がもれた。この日一番の大型は26センチのカサゴだった。

 釣り場は腰越港から約10分の近場だ。港前に広がる根と岩礁帯がカサゴたちの格好の隠れ家となっている。この日の午前中は潮の流れが速かったせいか、ポツポツ釣れる程度。昼前からようやく好転した。

 鎌倉市の曽木正臣さん(68)は、前日になじみの鮮魚店で生のシコイワシを調達して、持参した。上バリにシコイワシを付け、下バリは生のサバの切り身をセット。序盤から25センチ級を上げ、結局17尾を釣った。「生のイワシの方が良型が食うことが多いですね。30センチオーバーも毎年、数尾上がりますよ」と話す。

 曽木さんの兄で横浜市の曽木宏隆さん(73)は、速い潮に対応するためにオモリを25号から30号に換え仕掛けを止めるようにした。終盤には20センチと24センチ級を一荷で上げ、18尾でこの日のトップになった。「オモリが流され根掛かりが多いし、餌を食わせ間を与えるためにもオモリを重くしました。弟より1尾多かったのは一荷があったからな」と少しうれしそう。

 孝太郎丸では4月10日から乗合船を開始。同14日には、28センチの大型交じりで21尾を記録している。金子勝彦船長(52)は「今は水深25メートル前後を狙っていますが、今後水温が上がると水深10メートルの浅場で25センチオーバーの大型も食い、数釣りも狙えます。浅場で明確なアタリと強い引きが楽しめますよ」と見ている。(田中 清)

 ◆めも カサゴ釣りの近況、乗合船は腰越港孝太郎丸(TEL0467・31・1344。HPはQRコード参照)。乗合船は午前7時出船。料金は餌、氷付きで9500円。女性と高校生以下は割引あり。貸し竿、仕掛け常備。駐車場完備。

 乗合船は以下の船宿からも出る。

 羽田伝寿丸(TEL03・3744・5266)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)

 伊東港はるひら丸(TEL0557・37・4250)。

 洲崎港第2美吉丸(TEL090・7008・0802)では、イワシの泳がせ釣りで狙える。

ライフ

×