太海港・聡丸、マルイカ祭開幕…南房・小湊沖 

スポーツ報知
20センチオーバーのマルイカを上げた和田浩さん(聡丸で)

 南房・小湊沖でマルイカ釣りが好調だ。太海港の報知指定・聡丸では、4月24日に乗合船を開始。初日からトップ68杯を記録した。水深は40~60メートル前後を狙い乗りは好調だ。これから水温上昇とともにイカの活性は上がり、マルイカ独特の乗りが初心者でもわかりやすくなる。数もグーンと伸び、マルイカゲームを楽しめる。

 太海港から出船、小湊沖へと船を進めると、30分程度で釣り場に到着した。水深40~60メートルの海底付近で群泳するマルイカを狙い、さあ釣り開始だ。

 仕掛けを投入し、着底と同時にアタリを待つが、反応がない。竿を頭上まで上げ、すぐにスッーと下ろす誘いを3回行うも乗らない。そこで10メートルほど巻き上げ落とし直すと、今度はすぐにモゾッとイカの反応が竿先に出た。すかさず竿を立て、合わせると同時に巻き上げる。キュンキュンと小さく引いてくる生体反応が、道糸を通して伝わる。上がったのは18センチ級のマルイカだ。

 マルイカの釣り方には、いろいろなバリエーションがある。調布市の菅野裕晃さん(51)は、最近主流になっている直結仕掛けのゼロテンションで狙っていた。この日はムギイカ交じりでトップの21杯を上げた。「ゼロテンションはオモリを海底に着け、竿先が少し曲がる程度でアタリを取ります。この釣り方はイカがスッテを抱いている時間が長い気がするし、反射神経がにぶくなっても乗せやすいかな」と話す。

 左舷船首では松戸市の平塚文保さん(54)が、開始早々から20センチオーバーを上げた。「マルイカ釣りは微妙なアタリを取る楽しさがあり、スッテの選択にも面白さがありますね」と、お気に入りのスッテをいろいろ替えながら楽しんでいた。

 聡丸では4月24日に乗合を開始した。初日から15~42センチが12~68杯と好釣果を記録すると、5月1日にはトップ52杯を上げた。松下聡船長(39)は「反応は多く出ているのでイカの群れは多いと見ています。潮の状況などで活性は変わりますが、誘いやアタリの見極めで釣果は出せます。スッテの種類やタナなど含めたゲーム性の高い釣りです。いろいろ試して下さいね」と話している。(田中 清)

 ◆めも マルイカ釣りの近況、乗合船は太海港聡丸(TEL04・7092・0505、HPはQRコード参照)。午前船は5時出船。午後船(2人から出る)は、12時出船。料金はどちらも氷つきで1万円。乗船には事前予約が必要。このほか以下の船宿からも乗合船が出る。

 あぶずり港長三朗丸(TEL090・3349・4882)

 茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)。

 長井港辰丸(TEL046・856・2778)希望で出船。

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