アユいきなり20センチ級…三重・大内山川

スポーツ報知
三重・大内山川で大西さんが釣ったアユの一部

 三重・大内山川のアユ釣りが12日に解禁された。「5月にアユ釣りなんて」と思っていたが、「アユが大きいし多い」と、あまりにも前評判が良かった。「それなら…」と釣行したのだ。

 午前5時過ぎ、大紀町の「つりエサ市場」(TEL0598・74・1091)でオトリを買い、お薦めの「阿曽大橋下」に入ることにした。

 すっかり明るくなった午前6時過ぎ、橋のカミの浅瀬は両岸からズラリと釣り人が並んだ。私は運良く、右岸瀬肩から2人目に入ることができた。

 釣り人の間隔は左右とも竿1本分ぐらい。水温を測ると15・5度。養殖オトリは元気で、逆バリを打って手を離すとシュルシュルーッと沖に走った。「アカン。行き過ぎや」。止めるとすぐにギラリ、シューッと、せん光が走った。18センチ。幅広で背ビレが長く、真っ黄色のべっぴんアユだ。「5月にこんなアユが釣れるのか」と不思議に思えたほど立派な魚体だった。

 しばらく入れ掛かりが続いた。ラインを立てて目印を背負わせ、スッと張るとククンッ、シューッと目印がすっ飛ぶ。本当に“気色のええ”釣りになった。18センチのオトリに、それ以上の太い野アユが掛かるのだからよく引くし、周囲に迷惑をかけないように抜くのが大変だった。

 午前10時頃、追いが止まると難しくなった。追われても掛からない空振りが続いたからハリを4本イカリに交換。底掛かりさせないように操作していると、あっちでギラリ、こっちでガツーンとボツボツと掛かった。全面にアユは居るようだったが、どうも底の変化がある所でよく掛かった。

 午後3時に納竿して、釣果は62尾(15~19・5センチ)。瀬肩に入った人は、もっと釣っていたようだった。この時期で20センチ近くもあるのだから、真夏になったらどうなるのか―。今後が楽しみな大内山川だ。

 問い合わせは「大内山川漁業協同組合」(TEL0598・74・0666)へ。日券3000円。年券1万2600円(女性は年券が半額)。(報知APG・大西 満)

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