【藤原義雄の南紀直送便】遠投&アミエビで梅雨グレ攻略!

スポーツ報知
梅雨グレ攻略は餌取り対策が第一。まき餌にも工夫が必要だ

 南紀は今、産卵後のグレが釣れ始めた。場所によっては厄介な小サバが多いが、梅雨に入ると沖に出ていなくなる。いよいよ、本格的な梅雨グレシーズンの到来だ。

 水温が上がるとグレは就餌行動が広範囲になり、大型交じりで数釣りができる。一方で当然、餌取りの動きも良くなり“隙あらば”と刺し餌を狙う。餌取り対策こそが、重要な課題になる。

 何度か紹介しているが、この時期に有効な攻め方は「サラシ一点集中」と「超遠投」だ。ただ、サラシはどこでもできるわけではない。遠投釣法に的を絞って、まき餌作りと使い方を解説する。

 浅ダナを攻めるため、まき餌は拡散しやすいように作るのが基本。その場合、まとまりの良い成分が含まれた配合餌は厳禁だ。しかし、それでは遠投できない。拡散しやすく、かつ遠投もできる―。全く相反する性質を持つものを一体、どうやって作るのか。答えは「アミエビ」だ。まとまりを良くして遠投性を高めてくれる上、拡散性も併せ持つ。遠くの浅ダナで、刺し餌をより確実に包んでくれるのだ。ちなみに私は基本的にオキアミはつぶさず使うが、細かくつぶした方が遠投力は上がる。

 この時期の遠投釣法は、磯際や海底に居る良型を一気に沖へ動かして食わせるのが基本。仕掛け投入後、だいたい5秒以内で決着がつくと思っていい。手返しアップが釣果を増やすことにつながる。

 注意が一点。まき餌と刺し餌は一発で合わせること。仕掛けがまき餌を打ったポイントからずれた後でまき餌を打ち直すと、せっかく浮いてきた良型グレが、まき餌に警戒して食うのを止めてしまうからだ。

 仕掛けはハリスの中にウキを入れてタナをどんどん変えられるようにすること。ウキは00号で遠投できるもの、オモリは使わないのが基本だ。※毎月第1火曜日に掲載。

 ▽まき餌の配合例 生オキアミ12キロ、アミエビ4キロにマルキユーの「のりグレ」2袋、「イワシパワーグレスペシャル」と「グレパワーV9スペシャル」を各1袋ずつ混合。

 ◆藤原 義雄(ふじわら・よしお)1950年9月20日、徳島・鳴門市生まれ。67歳。21歳からグレ釣りを始め、数々のトーナメントで活躍。「ゼロスルスル釣法」の考案者。がまかつ、マルキユーなどメーカー数社のインストラクターを長年、務める。グレ闘友会会長。和歌山県白浜町で餌・釣具店「フィッシングベース海クン」を経営。

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