トップ田中義一選手30尾…「第49回報知キス釣り選手権・SESSYA CUP」徳島予選

スポーツ報知
決勝大会進出を決めた(前列左から)武市、田中義一、山中(後列左から)坂手、森、、田中省吾、村山の7選手

 「第49回報知キス釣り選手権・SESSYA CUP」徳島予選が5月27日、徳島・阿南市にある北の脇海岸で61人が参加して行われた。競技時間は午前6時から4時間。釣ったキスの尾数で順位を競い、田中義一選手(和泉市)が30尾でトップ通過。シード権保有者を除く上位7人が、決勝大会(9月30日、徳島・北の脇海岸)に進出した。

 受付を終えた61人の参加者が、固唾(かたず)をのんで競技開始の合図を待っていた。今年はスタートの方法が変更。海岸付近の駐車場からではなく、海岸での開始になった。選手は瞬時の判断で北、中央、南と最初の釣り場を決めなければならない。

 スタートの直前は一瞬、時間が止まったかのような緊張感が全体を包み込む。午前6時。号令が、張り詰めた空気を切り裂いた。焦る人、落ち着いている人、考える人、それぞれが全長1・5キロの海岸に散らばっていった。

 海岸を歩き、選手の様子を見て回った。あまり芳しくないようだった。切れた海藻が、毎回のようにオモリやハリに掛かっていた。その影響だけではないだろうが、なかなかキスがハリに乗ってこなかった。

 大会1週間前から数日前までは、よく釣れたらしい。優勝ラインは60尾以上、予選通過ラインは30尾後半と予想していた。ところが前日(5月26日)、キス網が入ったそうだ。

 それでも選手はあきらめずに釣果を伸ばした。帰着時間の15分前になっても最後の一投を試みている選手もいた。

 悪条件でも、優勝した田中選手は中央付近で機動力を発揮して30尾の釣果。2位の山中幸一選手(高知市)も28尾と健闘。歴代優勝者の健代利夫選手(倉吉市)と地元・徳島勢の武市浩選手(徳島市)が25尾で続き、予選通過ラインは22尾になった。

決勝も同舞台 大会後、釣り場にはゴミ一つ残っていなかった。当然のことだが、なかなかできることではない。競技委員長として、気持ちよく大会を終えることができた。この北の脇海岸で行われる決勝大会では、今回の通過者に地の利を生かして活躍するようエールを送りたい。(報知APG・高橋 秀典)

 ▽予選通過人数 基本的に上位1割とし、端数は繰り上げ。今回は61人中、シード選手を除く7人に決勝大会進出の権利が与えられた。

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