土谷さんトップ通過!10尾5240グラム…和歌山グレドリームカップ串本大島樫野予選

スポーツ報知
決勝大会進出を果たした12人

 「第13回 和歌山グレドリームカップ」(主催・フィッシングベース 海クン)の串本大島樫野予選が3日に開催され、参加した。

 一番船は午前4時半に出港。抽選の結果、花光秀文さん(和歌山)と「東の長島」に上がることになった。

 まずは花光さんとジャンケン。東向きの釣り座に決まった。足元にまき餌を打つと早速、シラコダイなど餌取りが見えた。

 潮は沖に向かってゆっくり払い出していた。タナ2ヒロ、ウキは0号。竿3本分ほど沖を狙った。餌取りの仕業か、ウキに反応が出ないまま刺し餌が取られ続けた。タナを浅くしたり、ハリスにG5やG7のオモリを打ったり、右の大きなサラシも狙ってみた。手のひら級の小さな尾長グレが数尾、釣れただけだった。

 寂しさをまぎらわすため、餌取りにやられる覚悟で磯際を狙った。「あれ? 餌が残る」。大きな魚がいて餌取りが警戒しているのか、魚の活性が全くなくなったのか…。直後だ。水面でなじんでいたウキがスルスルーッと消し込んだ。竿を立てるとズンと手応え。「これを待ってたんよ」。午前9時半過ぎ、やっと33センチの本命をゲットだ。

 午前10時、釣り座を選び直すために再びジャンケン。西側に移った。ちなみに花光さんは、この時点で規程のグレ10尾をキープ。期待しながら奮闘したが、状況が変わったのか魚を追加できず。納竿の午後2時を迎えた。

 釣果トップは土谷賢太郎さん(和歌山)で5240グラム。35センチオーバーの良型を筆頭に「西の長島」で10尾そろえた。先端から沖に大遠投し、サラシが広がるシモリの上で連発。「タナは1ヒロ半。サラシに道糸を取られるからウキは3B、ハリスにもG5のオモリを追加した」。ダイナミックな攻め方で突破口を開いた。

 2番目に総重量が多かったのは、「平島」に上がった前西喜弘さん(大阪)。9尾ながら4420グラムと健闘だ。第9、10回大会を連覇した実力者も遠投・浅ダナ中心の攻め方で数を伸ばした。

 一方、記者は1尾560グラム。参加22人中、12人に与えられた決勝大会(2019年2月16、17日、和歌山・那智勝浦)出場権は、残念ながらもらえなかった。

 釣れたグレは肉厚のものが多く、産卵から順調に体力を回復している様子。これから本格的な梅雨グレのシーズンを迎えるので、楽しみだ。

 大会の問い合わせは、報知フィッシングクラブ「フィッシングベース 海クン」(TEL0739・45・8450)へ。渡船は永田渡船(TEL0735・65・0454)を利用した。(小谷 竜一)

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