ASKA容疑者、契約解除!ユニバーサルミュージック発表で作品回収、出荷・配信停止

スポーツ報知

 17日に覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)が所属するユニバーサルミュージックは19日、ASKA容疑者との契約解除を発表した。さらに音楽、映像作品の出荷停止と、これまで市場に流通した74作品の回収と配信の取りやめも決定。多くのヒット曲を抱えるヤマハミュージックコミュニケーションズも同様の措置をとることを決め、「チャゲアス」の歌が世間から姿を消す事態になった。

 衝撃だった目玉アーティストの逮捕から2日。所属レコード会社が厳正な処分を下した。

 週明けのこの日、ユニバーサルミュージックでは午前から社長以下、役員らが集まり対応を協議。午後になりホームページ上でファンに対し「御心配をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます」とコメントした上で、ASKA容疑者との契約の解除と、「チャゲアス」と同容疑者の音楽・映像作品の出荷停止、回収、配信停止を発表。同社は「今回の逮捕は決して看過できるものではなく、厳正な措置をもって臨むべきとの判断に至った」とコメントした。

 同社広報では「契約についての詳細は明かせない」と語ったが、曲製作の介入や宣伝も請け負う専属契約は2001年から11年までで終わっていた。現在は流通、販売を請け負う業務委託契約が続いていた。逮捕当初、同社では「大事なアーティストだし、現時点では容疑者」と、事態を見守る慎重論もあった。だが同容疑者から他の薬物反応も検出されたり、自宅からも覚醒剤や別の薬物が押収されるなど、弁解の余地のない事実が次々と明らかになり、決別することを決めた。

 ユニバーサルからリリースされているチャゲアスの作品は、01年リリースの「ロケットの樹の下で」などシングル10作、アルバムや映像作品を合わせると43作。ASKA名義の31作を合わせると74商品に上る。流通は海外は含まれず、国内だけだが、大型店や問屋を通じて全国無数のCDショップなどで販売されている。この日、都内のある大型店では、チャゲアスとASKA容疑者のCDが全て撤去された。

 被害総額がいくらになるかは「在庫数が把握できないので分からない」と時間がかかると説明。中には11年リリースのDVD「ASKA FACES」(定価6264円)のように高価な商品もあり、莫大な金額になることは間違いない。

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