梅田容疑者「AKBなら誰でもよかった」反省口にせず「名前知らない」…AKB襲撃事件

スポーツ報知

 25日に岩手・滝沢市のイベント会場でアイドルグループ「AKB48」のメンバー・川栄李奈(19)、入山杏奈(18)ら3人が切りつけられた事件で、現行犯逮捕された青森・十和田市の無職・梅田悟容疑者(24)が27日、「AKBのメンバーなら誰でもよかった。(切りつけた2人は)誰か分からない」と供述していることが岩手県警への取材で分かった。また、26日に退院した川栄は28日のレギュラー番組に電話出演し、仕事復帰することになった。

 梅田容疑者はAKBに狙いを定めていた。26日には「殺すのは誰でもよかった」と話していたが、この日は「AKBなら誰でもよかった」と供述。「人が集まるところを探してAKBの握手会場にした。会場に入ってからAKBを狙った」と話しており、県警は無差別な襲撃を計画する中でメンバーを標的にしたとみて、動機を調べている。

 「かなり前からイライラが続いていた。誰でもいいから襲いたかった」とも明かした梅田容疑者。握手会場のテント内では、入り口近くにいた川栄、入山の順に襲われ、守ろうとした20代の男性スタッフも負傷したが、これに対し「2人を狙ったわけではない。名前も知らない」と供述した。

 梅田容疑者は握手会の参加券が封入される「AKBのCDを買った」とも供述しており、その参加券で会場に入ったとみられる。県警は、川栄らのレーンを選んだ動機を捜査しているが、捜査関係者は「自分から(AKB)ファンであるとは話しておらず、人が集まるところなら誰でもよかったのでは」と話している。

 凶器となったのこぎりは刃の長さ20センチ、全長は50センチで折りたたむと25センチに縮む形。「家から持ってきた」と話したとおり、紺色のエコバッグに折りたたんだのこぎりを忍ばせ握手会場まで持ち運び、犯行に及ぶ瞬間にバッグから取り出したという。

 留置場では変わった様子もなく過ごし、食事も取っているという。切られた3人については、自発的に反省の言葉を口にすることはなかった。

 梅田容疑者はこの日午後2時半頃、殺人未遂容疑で岩手県警岩手西署から盛岡地検に送検された。パーカのフードを目深にかぶったサンダル履き姿で、車の後部座席奥に乗り込んだ。車は普段送検時に使用する出口から離れた場所から出発。約50人の報道陣の前を通る際には、隠れるように身をかがめた。

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