高田次郎、食道がんで「松竹新喜劇」7月公演降板

スポーツ報知

 松竹新喜劇に所属するベテラン俳優・高田次郎(82)が、初期の食道がんのため、7月の東京・新橋演舞場公演「松竹新喜劇 爆笑七夕公演」(4~21日)を降板することが21日、分かった。近く、発表される予定。

 舞台関係者によると、高田は今月に入って「のどの調子が悪い。イガイガする」と違和感を周囲に訴えていた。精密検査を受けたところ、食道にがんが見つかったという。幸い、早期での発見でいたって元気だが、治療に専念するため、舞台への出演をとりやめることに。共演者らには、この日、高田の病名と降板が伝えられた。

 「爆笑―」は、劇団創立65周年を記念した節目の舞台。高田は、劇団の中心人物として活躍した、故・藤山寛美さんに誘われて新喜劇に入団した。今回は特に寛美さんの孫、藤山扇治郎(27)が新加入する公演でもあることから、これまで以上にやる気を見せていた。

 昼の部「朗らかな嘘」と夜の部「お祭り提灯」に出演予定だったが、「朗らか―」は劇団の代表を務める渋谷天外(59)が代役を務める予定だ。

 新喜劇の看板俳優の一人だけに公演の直前での降板を非常に気にしており、周囲には「治れば、この公演の途中からでも復帰したい」と漏らしているという。

 ◆高田 次郎(たかだ・じろう)1931年12月10日、兵庫県生まれ。82歳。立命館大中退後の52年、神戸の新劇・道化座で俳優デビュー。53年に松竹新春座、57年には松竹家庭劇の旗揚げに参加。67年からは松竹芸能に籍を置き、「細うで繁盛記」「あかんたれ」などのテレビドラマに出演。82年、松竹新喜劇に移籍。同劇団の公演のほか、歌手の座長公演などにも出演。趣味はゴルフ、野球。身長164センチ。

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