【発言要旨1】10年夏頃から使用…ASKA被告初公判
ASKA被告の初公判は28日、東京地裁425号法廷で午後1時15分から始まった。約1時間半、覚醒剤におぼれていく過程を生々しく語った。
◆覚醒剤を始めたきっかけ
弁護人(以下弁)「いつから覚醒剤を使ったのか」
ASKA(以下A)「2010年夏ごろだと思います」
弁「それ以前に睡眠導入剤を処方されていましたか」
A「はい。2000年前後だと思います。今年の春までです」
弁「眠気を覚ます薬も処方されていましたね」
A「はい。2000年ごろから昨年の後半あたりまでです」
弁「相反する薬ですが、使用方法は?」
A「眠りたい時により深く眠れ、起きたい時に起きられる」
弁「処方を守っていたか」
A「いえ。2、3錠飲んでいました。多幸感が得られるので」
弁「なぜ覚醒剤を使おうと思ったのですか」
A「病院から処方された薬が効かなくなったので」
弁「思いとどまれなかったのか」
A「興味もあったのですが、病院の薬が効かなくなったので使ってしまいました」
弁「ずっと使い続けたのですか」
A「やめている時期もありました。10~11か月はあったと思います。(再び使い始めたのは)昨年11月ごろだと思います」
弁「入手を依頼していた相手から脅迫されましたか」
A「はい。お金は払いませんでした」
◆MDMAの使用について
弁「MDMAを購入したのはいつですか」
A「今年3月です」
弁「以前に使ったことは」
A「二十数年前にロンドンで1度だけあります」
弁「覚醒剤を使っていたのにMDMAも使おうと思ったのはなぜか」
A「記憶にありません。思い出して尋ねたら、入手できそうだったので。最初は5~10錠と思ったのですが、50錠からじゃないと買えないと。その次には100錠からじゃないとダメだと言われ、1つのために100錠買う羽目になってしまいました」
◆覚醒剤使用を疑う家族とのやりとりについて
弁「家族や関係者から使ったか確認された時、何と答えたのですか」
A「使っていないと答えました」
弁「家族が相談した専門医からはどんな提案がありましたか」
A「週に1回、尿検査をしようと」
弁「陽性反応が出たことがあったのでは」
A「今年の4月、2回ありました」
弁「なぜ、それまで反応が出なかった?」
A「キットを使った後にすぐ使用した。期間を空けると、1週間ほどで反応がなくなる」