安室、14年ぶり10回目紅白!「絶対無理」から急転、ファン思い決断か

スポーツ報知
紅白歌合戦の14年ぶり出場が決まった安室奈美恵。11月のNHKのドキュメンタリーでも自身の歌手人生を振り返った

 来年9月16日での引退を表明している歌手の安室奈美恵(40)が、大みそかに行われる「第68回NHK紅白歌合戦」に特別出演歌手として出場することが19日、同局から発表された。14年ぶり10回目となる。

 NHKホールとは別の場所からの生中継で、16年リオ五輪のNHKテーマソング「Hero」を歌うことが有力だ。当初は出場が絶望視されていた安室だが、ギリギリになって急転出場したそのワケとは。

 ライブでこそ自身が輝く舞台と信じる安室は、2010年7月のテレ朝系「ミュージックステーション」以来、テレビの生番組で歌うことはなかった。だから安室の紅白は「出場は絶対無理」と言われていた。それが急転した。この日、NHKの関係者は驚きと喜びの表情を浮かべた。

 来年9月で引退する安室が紅白に出場するチャンスは、今年だけだ。NHKは局一丸となって交渉にあたった。特集番組「安室奈美恵 告白」(11月23日放送)の制作は安室にNHKの熱意を伝えることになった。安室は2時間にわたるインタビューの中で、「紅白」などに出演した際の映像を見ながら、14歳でデビューしてから結婚、出産を経て復帰し、引退を決意するまでを、時に涙を流しながら振り返った。

 同じ失敗は繰り返せなかった。昨年は、昨年末で解散することを表明していたSMAPの出場に向けて粘り強く交渉を続けたが、放送8日前に断念。2年連続で失態をさらすことは許されない。全力で安室を口説いた。

 その思いと、安室をめぐる環境がうまくマッチした。安室は来年2月から5大ドームツアーをスタート。当初の動員予定の65万人に対し、チケット申し込み希望者320万通が殺到したことで、追加2公演が決まった。12年74万人を動員した小田和正を抜き、ソロとして史上最大規模のツアーとなるが、それでも動員見込みは、アジアツアーと合わせても80万人だ。

 安室の歌を見ることができないファンが大勢出ることは、何よりも悲しいことと感じただろう。安室はファンのために、テレビで歌わないポリシーを最後の最後で曲げたのかもしれない。

 歌う演出についてはこれから最終的な詰めの作業が行われるとみられるが、ゆかりある場所からの生中継が有力。2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、昨年から紅白のテーマは「夢を歌おう」。安室が担当した16年リオ五輪のテーマ曲「Hero」を歌うとみられる。

 もう、実現しないと思われていた安室の14年ぶりの紅白は、日本中の注目を集めることは間違いない。

 ◆安室 奈美恵(あむろ・なみえ)本名同じ。1977年9月20日、沖縄県生まれ。40歳。沖縄アクターズスクール出身。92年に「SUPER MONKEY’S」のメンバーとしてデビュー。95年にソロ活動を開始。96年のアルバム「SWEET 19 BLUES」が300万枚突破。97年にTRFのSAMと結婚し、98年に長男を出産。2002年に離婚。

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