坂上忍、MCとしての覚悟「常に本気じゃないと僕なんか、あしらわれてしまう」…本音20分インタビュー【2】

俳優・坂上忍(50)がMCを務めるフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)の特別番組「バイキング・ザ・ゴールデン 坂上忍が2017年ニュースの主役を直撃!あの騒動の真相&裏側初告白SP」が、29日午後6時から5時間に渡って放送される。このほど都内で行われた収録直後の坂上がインタビューに答え、番組への思い、日本一多忙なMCとなった自身の現在のポジションについて率直に語った。(構成・中村 健吾)
―今、どうしても話したい人は?
「そりゃ、貴乃花親方じゃないですか? 速攻で話を聞きたいですよ。あとはそれこそ、今回の番組では(高樹沙耶、清水アキラ、稲田朋美元防衛相の)3人さんのお名前出させていただきましたけど、話してみないと分からないなという部分ありましたね。だからといって、その人がしでかしたことがチャラになるわけじゃないんですけど」
―確かに…
「じかに話して、その人の声音であるとか、佇(たたず)み方とかを込みで話を聞くと、その人の弱さだったり、逆にここはこんな強いんだっていうのをダイレクトに感じられるので、それこそ豊田(真由子)議員とかね。音声だけでガーッっていうのと、(衆院選に)出馬した時にあそこまで頭下げまくって、結局、落選しちゃったけど、あの真ん中くらいの所を知りたいなってありますよね。あまりに極端過ぎちゃって。そりゃ、会ってみないと分からないですから。今は半分演じて、謝罪に徹するしかないんでしょうけど、素を見たくなりますよね、力が抜けていた時の」
―ロケで会った3人の中で一番印象が変わった人は?
「稲田さん。良くも悪くも、非常に正直で素直な方でした。ただ、正直で素直な方ということ(の理由)は正直に自分の力不足をお認めになったんで。一方で怖さというのは、この方が防衛大臣をやられていたのかという怖さは当然感じているわけで。それは不思議な気分になりましたよね。目の前にいる稲田さんは、すごくチャーミングなんですけど、チャーミングな人が防衛大臣やっていて、果たして良かったのかというくらいの重責だったと思うんで。非常に複雑な気持ちにはなりました」
―改めて「バイキング」が視聴者に支持されつつある理由は?
「やっぱり、スタッフさんとお話しているのは、とにかくしゃべりで埋めようということ。いろいろな事件であるとか、不倫とかいろいろなものがありますけど、どんなものに対しても情報で埋めるのではなく、情報も大事なんだけど、それに対して、出ている人たちが合ってようが間違ってようが、どう感じているのかっていうのを言葉に出していただくことで埋めていこうっていうスタンスなので。まあ、それが受け入れられているかどうかは僕はちょっと分からないんですけど、面白がってはいただけているのかなっていう気はします」
―坂上さんには司会としての「覚悟」があると、マツコ・デラックスも言っていた。その部分は変わらない?
「変わらないですね、はい。そこは逆になんていうんでしょう。いい意味で、よそ者であることを利用させていただいているというか。よそからバラエティーの世界に来させていただいているんで、そこで当たり前のようにしがみついてもしようがないというか。後は気質ですかね。今日も鈴木宗男さんが(収録に)来るってなると、若干怖いっていうか、面倒くさいんですよ。ただ、どこまで許してもらえて、どこからがぶん殴られて埋められるのかなって言うのを肌で感じながら向き合っていくと、結構、あれぐらいの人だと面白がってくれるというか、ちゃんと相手してくれたりするんですよね。こっちがつまらない遠慮したりとか、腰が引けちゃったりすると、もう、そんな人には散々、会ってきているんでしょうから、結構、生意気なこと言っちゃうんですけど、そういうのも正面からごめんなさいねって気持ちをどこかでボンボンボンボンぶつけて行くと、ちゃんと逆に返してくれるという。そういった意味では、意見が全然分かれようが、ぶつかろうが、返してくれる方に関しては感謝の気持ちは忘れちゃいけないと思ってます」
―坂上さんが本気だから、相手も本気で返す?
「そうしないと、僕なんか、あしらわられちゃいますからね。そりゃ、そうですよ。(だから視聴率も好調?)そんな天狗にはなれません。はい」
―最後に一言。
「ラインアップ見ただけで、この番組は大丈夫かと。(話題の人物に)会いに行っただけじゃないので。生放送でやっている以上くらいのぶつかり方でそれぞれの方とお話させていただいているので、もう、それをとくとご覧頂きたいというか。僕なんか、勝手に人間って面白いなって。良くも悪くも面白かったですね。悪い部分があるから面白い気がするんですね。全然駄目なところが誰しもあって。高樹さんなんて、それがバレちゃっているわけですよね。そうすると、お話に行くと悪い部分は分かっているから、向こうには向こうの筋道みたいなのがあって、そういうの聞いていくと、あっ、この人の中では、これは辻褄が合っているから、こういうことになるんだって言うのが分かって。じゃ、自分はこの人より偉いのかっていうと、全然そんなことなくて、ほぼ紙一重だよなって、どなたに会っても感じるので。いろいろな人とぶつかり稽古しているところを楽しんでいただければと」
―収録直後に長時間、ありがとうございました。
「すみません。いつもありがとうございます。なにとぞ一つ、よろしくお願い致します」