闘病中のいときん「ET―KING」全国ツアー最終公演に出演「力もらいました」

スポーツ報知
「ET−KING」のライブに復帰したいときん

 ヒップホップユニット「ET―KING」が28日、大阪・Zepp Nambaで全国ツアー最終公演を行い、肺腺がんステージ4で闘病中のリーダー・いときん(38)が出演した。

 アンコールでファンからの「いときん」コールで呼び込まれ、「がんの治療には体温を上げるのが一番いいんですが、これだけ体温が上がって汗かいたのは久方ぶりです」と笑顔。すすり泣きも聞こえるなか「巡り会いの中で」「新恋愛」「ギフト」の3曲をメンバーとともに披露した。

 いときんがファンの前に姿を見せるのは、今年7月の長崎・五島市でのライブイベント以来5か月ぶり。少しほっそりとしたものの、いつもと変わらない大きな歌声で観客を沸かせた。「ありがとう。ホンマに最高の気分やわ」と感無量の表情で会場を見渡した。

 いときんは今年8月に肺腺がんであることを公表。ステージ4で脳やリンパ節にも転移しているとした。現在は通院治療で、体調を見ながら創作活動も行っているという。「病気になったことでいろいろ見直した。お父ちゃんとお母ちゃんからもらった体は公衆便所じゃない。これくらいなら自分は大丈夫やと思って、酒やたばこ、添加物もそうかな。体の中に毒を入れたらあかんね。親が悲しむ」と切々と語った。

 最後は、なぜか上半身裸になり、メンバーから「ムキムキやな」と驚かれる場面も。「生きろ!」と呼びかけ「今ちょっと電池切れやから、俺にも元気玉くれ」と、ファンから「生きろー!」と声援をもらい「いい年になりました。力もらいました。いっぱい曲作って、一緒に遠くまで行こうと思います」と力強く宣言していた。

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