「美人時計」仕掛け人、今度は温泉を美少女キャラ化で地域活性プロジェクト

2017年12月30日12時0分  スポーツ報知
  • 温泉むすめを手掛ける橋本竜プロデューサー
  • イラストレーター1人が、それぞれ1キャラクターのデザインを担当する温泉むすめ

 日本全国の温泉地をモチーフにしたクロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」が、にわかに人気を呼んでいる。全国各地の温泉を美少女キャラクター化し、ゲームやアニメ、漫画、小説、担当声優によるライブなど、さまざまなメディアを横断して“アイドル活動”を行うことで、温泉地を含めた一帯を盛り上げようとする地域活性プロジェクト。プロデューサーで、株式会社エンバウンド代表取締役の橋本竜氏(40)に温泉大国・日本ならではのサブカルコンテンツ展開の狙いを聞いた。(斉野 民好)

 橋本氏は、時刻を書いたボードを持った女性の静止画像が1分ごとに次々と現れるインターネットの人気コンテンツ「美人時計」を手掛けたことでも知られるコンテンツプロデューサー。福島県出身で、「いつか地元や東北など地方を盛り上げていきたいと考えていました。1か所だけでなく全国を同時に盛り上げるためには、バリエーション豊かな温泉をキャラクター化して活用するのが一番いいと思った」と、温泉むすめの企画理由を説明する。

 今年3月に、まず公式サイトでキービジュアルとアニメーションPVを公開すると、サポーターを募集するクラウドファンディングのたちあげ、温泉むすめ役の声優によるWEBラジオの配信、シングル、ミニアルバムの発売、ライブ活動など矢継ぎ早に展開。来年初夏には位置情報を活用したスマホアプリゲームのリリースが決まっており、アニメ化プロジェクトも進行中だ。

 温泉むすめはイラストレーターと声優がセットになり、1人のキャラクターを担当している。ほぼ2週間ごとに新たなキャラクターが誕生しており、現在は総勢70人。橋本氏は「イベントに登場する声優の組み合わせにバリエーションをもたせ、複数の温泉地から同時にイベントやライブのオファーがあった際に柔軟に対応するため」と狙いを明かす。「当面は100キャラクターを創造するのが目標」という。

 積極的に地方でイベントを開催するのも同プロジェクトの特徴のひとつ。10月には日本三名泉の一つ、兵庫・有馬温泉で声優参加のコラボイベントを開催。数百人のファンを集めた。人気に注目した観光協会は同温泉のキャラクター・有馬楓花(ふうか)と有馬輪花(りんか)を特別観光大使に任命、盛り上げのために活用している。11月には宮城県のKoboパークに隣接するイーグルスドームでライブイベントを行い、こちらも数百人規模が集まった。

 スタートから半年で順調に裾野を広げている温泉むすめ。今後の展開について橋本代表は「国内である程度、認知度が上がった後は、クールジャパンコンテンツが好きな外国人観光客に向けて発信していきたい。温泉むすめをきっかけに、もっと日本に興味を持っていただいて、ドンドン温泉地に足を運んでいただきたいですね」と意欲十分。「いずれは世界に打って出たい。『ホットスプリングガールズ(温泉むすめの英訳)』として海外でイベントをすることによって、たくさんの海外の方に温泉自体に興味を持ってもらいたいと思います。そこが元々の目標でもあるので」と、早くも世界進出にまで視線を向けていた。

 ◆アイドル活動で人々癒やす「温泉むすめ」

 各温泉に宿る下級の神様。日本の女の子とさほど変わらぬ容姿を持つ彼女たちは、普段は東京・お台場の学校に通い、地元の温泉地をより多くの人に知ってもらい、来る人に癒やしや笑顔を与えるすべを学んでいる。ある日、温泉をつかさどる最上級の神「スクナヒコ」から「日本各地の温泉地を盛り上げるため、今後アイドルとして活動し『人々を沸かせ、癒やすこと』の頂を目指してもらう」と布告を受けた温泉むすめたち。スクナヒコの定めたメンバーでアイドルグループを組み、各温泉地で開催されるアイドル大会に出場することになる―。

 ◆橋本 竜(はしもと・りょう)1977年8月24日、福島県郡山市生まれ。40歳。ファッションブランド「コムデギャルソン」で勤務後、ウェブデザイナーとして独立し、2009年に「美人時計」をプロデュース。2年間の海外放浪の後、KADOKAWAの映像事業部(アニメ)などを経て、16年、株式会社エンバウンドを設立。エンバウンドは「エンタメ」と「インバウンド」を組み合わせた造語。

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