映画「ミックス。」どんな時も１００％カワイイ新垣結衣…座談会

　スポーツ報知の芸能記者が本音を語り合う名物座談会シリーズ「言いたいＨｏ！題」。賞レースの幕開けを飾る報知映画賞の表彰式を終え、あとは年を越すだけと思いつつ…映画担当記者それぞれの胸に去来するのは「今年、あの映画もあったよな…」「この映画、もっと知られるべきなんじゃ…」との思い。そんなわけで「２０１７　もっと評価されても良かった映画で賞」を緊急開催しました。

　【女優】

　Ｃ　「彼女がその名を知らない鳥たち」で報知映画賞主演女優賞を受賞した蒼井優が賞レースをリードしそうだけど。

　Ａ　蒼井は「ミックス。」で演じた中国人役も大好きで、コメディエンヌとしての才能もすごい。声を上げて爆笑しちゃったよ。

　Ｂ　「ミックス。」でいえば、主演の新垣結衣も、いわゆる等身大の役が多いから賞レースには絡みづらいけど良かったよね。何より取材してて最も集客力がある女優だと思う。ガッキーが出てるから面白そう、という意識が若い人にはある。こういう人は他にはいないかと。

　Ｃ　どんな時も１００％カワイイからね。

　Ａ　あとはやっぱり「愚行録」の満島ひかりも。ラストの独白シーンは圧巻。テレビでも映画でも同世代では抜きん出た演技力だよ。

　Ｂ　「三度目の殺人」の斉藤由貴も。演技か地なのか分からないリアルさに引き込まれたね。あの演技力を思えば、不倫騒動があっても再浮上すると思うよ。

　Ａ　「あゝ、荒野」で主人公の母を演じた木村多江も。老人ホームで亡くなった女性の部屋を片付ける時、出てきた大人のオモチャを持って見せた時の表情が印象に残る。一時は「幸薄そう」キャラを演じさせれば天下一品、という立ち位置の女優だったけど最近はさらに演技に深みが出た怪演ぶりが光るね。

　Ａ　ドラマの映画化だから、賞レースでは評価されづらいけど「昼顔」の上戸彩はすごく頑張っていた。ＣＭのイメージが強いけど、女優としての覚悟も強いし、ものすごいポテンシャルを持っていると思う。あと「獣道」でヤンキーからＡＶ女優になる女性を演じた２３歳の伊藤沙莉（さいり）も覚えておいてほしい。９歳から子役で活躍していて演技力は確か。ヌードも披露してるし、度胸が据わってる。

　Ｂ　４時間超の上映時間の「いぬむこいり」の有森也実もすごいよ。犬男との異種恋愛を風刺とエロスでシニカルに描いていて秀逸だった。