安室奈美恵「充実した25年間になった」ラスト紅白は笑顔と涙の「Hero」

スポーツ報知
純白のロングスカート姿で熱唱する安室奈美恵

 大みそか恒例の「第68回NHK紅白歌合戦」が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。2018年9月16日で引退する安室奈美恵(40)が、特別企画で紅白14年ぶりのパフォーマンスを披露した。同局のリオ五輪中継テーマソング「Hero」を歌唱するなど、約10分間の出演。最後は口元に手を当て、笑みを浮かべながら涙ぐむ姿も見せた。桑田佳祐(61)も特別枠ながら、中継でソロとして7年ぶりの紅白出演。結果は白組が優勝した。

 「I’ll be your hero」―。序盤を歌い終えると、安室は緊張をほどくように一息ついた。純白のジャケット、ロングスカート姿で、ありったけの感情を込めて「Hero」を歌い上げた。いよいよ元日から“引退イヤー”へと突入する。最後は口元に手を当て、笑みを浮かべながらも、うっすらと目に光るものがあった。

 歌唱前には、過去9度の紅白出演の映像だけではなく、25年の軌跡が約3分半にわたって流された。総合司会の内村光良(53)の問いかけに答える形で「とにかくいろいろ経験させていただいて、充実した25年間になったなと思います。来年(18年)の9月に引退します。私らしく引退の日を迎えたいと思っています」。画面越しのファンに語りかけた。

 11月23日には同局特番「安室奈美恵『告白』」が放送された。20代後半で初めて引退が脳裏をよぎり、20周年の5大ドームツアー(12年)で25周年を引退のタイミングに定めたことなど、赤裸々に思いを語った。自身のライブであっても言葉を発することはほとんどなく、数少ない貴重な“生声”となった。

 出産前最後、出産後初めてのステージに選んだ紅白は、14年も遠ざかっていたが、スタイルを曲げてまで、出演を決意した。地上波生出演も2010年7月のテレ朝系「ミュージックステーション」以来となった。18年は2~6月にソロ歴代最多80万人を動員する5年ぶりの5大ドームツアー開催も、応募404万通が殺到。単純計算で約324万人が、安室を見ることができない。当初、出演は絶望視されながら、大勢のファンが目にする機会を作るために“国民的番組”は絶好のステージでもあった。

 前年は放送当日に解散を迎えたSMAPが、同じように期待されながら、本番8日前に出演を辞退した。今回は桑田とともに“目玉コンビ”の共演が実現。2日に明らかになる視聴率も注目される。

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