左腕骨折の市川猿之助が歌舞伎座で舞台復帰

スポーツ報知
「寺子屋」涎くり与太郎で復帰した市川猿之助(C)松竹

 昨年10月に主演舞台「ワンピース」上演中の事故で左腕を開放骨折し、療養していた歌舞伎俳優・市川猿之助(42)が2日、東京・歌舞伎座で開幕した「壽 初春大歌舞伎」の昼の部「菅原伝授手習鑑 寺子屋」の涎(よだれ)くり与太郎役で復帰した。

 松本幸四郎改め2代目松本白鸚(75)、市川染五郎改め10代目松本幸四郎(44)、松本金太郎改め8代目市川染五郎(12)の襲名披露興行。劇中、アドリブで左手のことを聞かれると「めでたい襲名の舞台に出るために、一生懸命リハビリしたんじゃ」とアドリブで返し、大きな拍手がおきた。

 猿之助は昨年10月9日の「ワンピース」のカーテンコールの途中で、花道の床板が昇降する舞台機構(通称すっぽん)で床下に降下する際、回転する装置に衣装の左袖が巻き込まれて負傷。救急搬送された都内の病院で左腕開放骨折と診断され、緊急手術を受けて即入院した。複数回手術をし、11月に退院。10月30日、11月25日の千秋楽のカーテンコールにサプライズで登場したが、役を演じるのは事故以来初めて。当初は3役の出演が発表されていたが、けがを受けて配役が変更された。

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