鈴木亮平、鹿児島弁に四苦八苦しながら身も心も西郷にささげる1年に…7日スタート「西郷どん」

スポーツ報知
エネルギッシュで人情味あふれる西郷を演じる鈴木亮平

 7日にスタートするNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」(日曜・後8時。全47話)を2回に分けて紹介する。第1回は、主人公の幕末の英雄・西郷吉之助(隆盛)を演じる俳優・鈴木亮平(34)。大河初出演にして主演の大役だ。よく泣き、よく走る。エネルギッシュで人情味あふれる西郷さんを演じる鈴木は「底抜けに明るい吉之助のはじける笑顔を見てほしい」と呼び掛けた。

 明治維新から150年を迎える2018年。57作目の大河ドラマは林真理子氏(63)の原作、中園ミホ氏(58)の脚本で、鈴木が薩摩の貧しい下級武士から革命家へと成長する西郷隆盛役に挑む。

 昨年7月5日にクランクイン。人情味あふれる性格で、男にも女にもモテた西郷の18歳から死没する49歳までを演じる。「ドッシリ構えて動じない、無口なイメージとはかなり違った役になってる。走って汗かいて泣いて笑って叫んで、エネルギッシュな西郷が描かれてます」

 役ごとに体重の増減をいとわない鈴木。今作は相撲のシーンもあり、たくましい肉体を作り上げた。「ジムで鍛えたり、おなかをすかせた時間をあまり作らないようにして、カレーとか体が喜ぶものを食べてる。胸まわりを中心に全部巨大化しました。去年着てた服は何にも入らない。フル買い替えです(笑い)」

 鹿児島弁にも四苦八苦している。「あいがとさげもす(ありがとうございます)とか『~もす』ばっかり。セリフはすぐに覚えられてもアクセントが難しい。普段の10倍近く時間をかけて台本と向き合ってます。でも、本番では完璧に近い形で仕上げられてる自信があります」

 大河初出演で主演。西郷の盟友・大久保利通(正助)役の瑛太(35)ら共演陣の座長を務める。「自分でも驚くぐらい、緊張もプレッシャーも感じてない。共演者が第一線の方々ばかりで、毎日いろんな師匠に(演技を)引き上げてもらってます」

 薩摩藩主・島津斉彬役の渡辺謙(58)の存在は絶大だ。撮影前、渡辺主演の大河ドラマ「独眼竜政宗」(87年)を見返した。「顔合わせの時に『お前は前だけ向いて突き進め。転んでもいい。俺たちがサポートする』と。身が引き締まりました。『独眼竜―』で政宗が父・輝宗を犠牲にして敵を討つシーンに感銘を受けた。あの緊迫感、本気度を全話で出したい」

 今年は、身も心も西郷ただ一役にささげるつもりだ。「時代劇特有の型を大切にした上で、そこから飛び出す必死さ、格好悪さを出したい。底抜けに明るい吉之助のはじける笑顔を見てほしい」と豪快に笑った。(星野 浩司)

 ◆鈴木 亮平(すずき・りょうへい)1983年3月29日生まれ、34歳。兵庫県出身。東京外大卒。モデルを経て、2006年に俳優デビュー。14年NHK連続テレビ小説「花子とアン」でブレイク。主な映画は13年「HK/変態仮面」、15年「俺物語!」、ドラマは同年TBS系「天皇の料理番」など。11年に一般女性と結婚、1女(6)を設ける。英検1級、世界遺産検定1級を持つ。186センチ。

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