16日間で撮影した映画「嘘八百」、すき焼きシーンの肉は中井貴一の同級生の差し入れだった

スポーツ報知
映画「嘘八百」の大ヒット記念舞台あいさつに出席した(左から)友近、中井貴一、佐々木蔵之介

 俳優・中井貴一(56)、佐々木蔵之介(49)、お笑いタレント・友近(44)が7日、大阪・北区のTOHOシネマズ梅田で映画「嘘八百」(武正晴監督)の大ヒット記念舞台あいさつに出席した。

 商人の町である大阪・堺を舞台に、中井演じるさえない古物商と、佐々木演じる落ちぶれた陶芸家が、幻といわれた利休の茶器をめぐり、大騒動を繰り広げるコメディー。昨年2月にわずか16日間で撮影したそうで「基本的にはそんなことあっちゃいけないけど、景気がいいとかどこの話だっていうね。いろんな条件が重なって、みんなで節約しながらギュッと撮った」と中井は撮影を振り返った。

 そんな中、夫婦役を演じた佐々木と友近の自宅アパートでこたつを囲んですき焼きをするシーンでは、中井の人脈が役立ったという。「大阪を中心に『ワンカルビ』(焼肉食べ放題店)ってあるでしょ。そこの社長が僕の同級生で、お肉を持ってきてくれたんですよ」と、学生時代の同級生が撮影で使うすき焼き肉を提供してくれたことを明かした。「だから、あんな狭いアパートに住んでいる割にはすごくいいお肉で」と中井。ともに鍋をつついた佐々木も「おいしいから、まだちょっと赤い(煮すぎない)うちに食べてた」と感謝した。

 また、劇中で偽作を作る集団の一員を演じたお笑いタレント・坂田利夫(76)がかぶっていたプロ野球・阪神タイガースの帽子について、中井は「僕が子どもの頃は『巨人・大鵬・卵焼き』で、みんなが巨人のユニホームを着て(背番号)『1』か『3』を取り合いしてたけど、僕はそういうのにまぎれていくのが嫌いな子で、阪神の藤田平さんのユニホームを着ていた。僕だけ縦じまのユニホームで、時々うらやましがられてましたよ。ちょうどその時代の帽子なんですよ」と、意外な思い出を告白していた。

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