56歳のキムラ緑子が19歳若手女優役に「心の底から19歳になれるよう頑張っています」

スポーツ報知
キムラ緑子

 女優・渡辺えり(63)、キムラ緑子(56)が13日、大阪市内で「喜劇 有頂天一座」(演出・斎藤雅文、2月1~12日・新橋演舞場、同16~23日・大阪松竹座)の取材会に出席した。

 2015年に東京・新橋演舞場と京都・南座で上演された「喜劇 有頂天旅館」に続くシリーズ第2弾。今作は、渡辺演じる女剣劇一座の座長と、キムラ演じるその弟子の若い女優が、座長の座を巡って壮絶なバトルを繰り広げる喜劇。笑いの中に、人間の愚かさやそれを包み込むような深い愛情を描いた作品となっている。

 初演は1969年だが、4度目の再演では現代風に大胆にアレンジ。劇中劇で「国定忠治」を演じるほか、終盤には2人が白い羽根つきのタキシードを着てタップダンスを踊る宝塚歌劇団の場面が加わった。当初、キムラは19歳の若手女優という設定になっていたが、けいこを重ねる中で「やっぱり成人はしてましょうか」と変更し、22歳前後の年齢設定になったという。

 それでも、実年齢からはかけ離れた設定に「まだ自分に照れがある。えりさんに笑われないように、心の底から19歳になれるよう頑張っています。やっぱり気持ちが大事なんですよ。最初で最後でしょうから楽しみます」とキムラ。一方の渡辺も20歳若い43歳の役どころだが「私の役は地味なんですよ。落ちぶれた座長役だし。緑子ちゃんの役は派手でかわいいの。うらやましいと思っちゃう」と話した。

 お互いに若い頃から知り合いで、舞台での共演は4度目と息もピッタリ。渡辺は「脇を固めて下さっている新派の方も、78歳の方が殺陣(たて)をやっていたり、年配の方が頑張っている。一つ間違えると老人ホームみたい、自分も含めてよ」と笑わせた。

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