野沢雅子、鶴ひろみさん送る会で弔辞「ドラゴンボールは7つそろったのに…」

スポーツ報知
涙の弔辞で別れを惜しんだ野沢雅子

 昨年11月16日に首都高速上の車から意識不明の状態で見つかり、大動脈剥離のため急死した声優の鶴ひろみ(つる・ひろみ)さん(享年57)を送る会が13日、東京・青山葬儀所で執り行われ、仕事関係者約400人、ファン約350人が早すぎる別れを惜しんだ。

 フジテレビ系「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空役の野沢雅子は弔辞を読み、「ドラゴンボールは7つそろったら何でもかなえてくれるんだよね。でも今回はだめだった…ごめんね」と声を震わせた。祭壇に飾られた7つのドラゴンボールを見つめると、涙がこぼれた。

 鶴さんは野沢との共演を熱望し、ブルマ役をオーディションで勝ち取った。「『一緒にできて本当にうれしい』と言ってくれて、私の心に残っている。でも、この言葉は私の一生の宝物になってしまった」と惜しんだ。

 送る会終了後、報道陣の取材に応じた。「気配りの素晴らしい人。演技も脂がのってきたところなのに早すぎる」。鶴さんが亡くなる直前にドラゴンボールの収録スタジオで会ったと明かし、「(鶴さんが)サインだけ書きに来ていた。『最近出番ない』『出られたらいいね』と話して、別れた後だったんですよ」と振り返った。「みんなから『まこさんが好きで会いに来たんだよ』って言われた。何にもしてあげられなかったので、余計につらかった」と言葉を詰まらせた。

 「ドラゴンボールはブルマと出会って始まる。30年間、私にとって本当に幸せでした」。最後は「オッス、オラ悟空だ! ブルマ、そっちでいっぺーいっぺー楽しんでこいよ」と悟空の口調で涙ながらに別れを告げた。

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