ももクロ有安杏果、引退「普通の女の子の生活を送りたい」

スポーツ報知
報知新聞社を訪れた「ももいろクローバーZ」(カメラ・安藤 篤志)

 女性5人組グループ「ももいろクローバーZ」の有安杏果(22)がグループを卒業し、芸能界から引退することを15日、発表した。ブログで「普通の女の子の生活を送りたいという想(おも)いが強くなった」と説明。進路は未定。21日の卒業公演(千葉・幕張メッセ)が最後のステージになる。この日、港区港南の報知新聞社を“電撃訪問”。現在の心境、卒業公演への思いなどを語った。ももクロは今後、4人で活動していく。

 突然の引退発表だった。有安が21日をもって芸能界を離れる。この日正午にブログで「一度距離を置いて、普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました」とつづった。

 発表後、スポーツ報知を訪問。緊張した様子だったが、どこか吹っ切れたようなすがすがしい表情だった。「自分の中で決断したのは1年前。去年の夏に事務所の方に相談し、年が明ける前にメンバーには伝えました」。未練や悔いは「ないです」ときっぱり。「決断してからの1年間、一つ一つのライブを悔いのないようにと思って、やってきたつもりです」と語った。

 大学卒業が転機になった。努力家として知られ、一度も単位を落とすことなく、昨年3月に日大芸術学部写真学科を卒業。子どもの頃から芸能活動を行ってきたが、社会に出て他分野で活躍する同級生の姿が刺激になっていた。「友人を見ていると、もっと一般常識を養ったり、成長するために(違う世界で)第一歩を踏み出したいという気持ちが強くなった。一人の女性として家事、料理もできるようになりたい。ずっと先まで予定が埋まった状態の生活だったので一度、何もない日々を過ごしてみたかった」。結婚やスキャンダルによる引退は否定。「そういう質問来るかなって思っていたけど、来ましたね。全くないですよ。フフフ」と笑った。

 有安は、ももクロ随一の歌唱力とダンスセンスの持ち主。幼少期からダンススクールに通い、腕を磨いてきた。人一倍の頑張り屋で、その分、無理がたたって小学生高学年時には喉の手術を受けている。メンバーカラーは緑。

 今後について「具体的には何も決まっていない」という。「ファンの皆さんのおかげ。感謝の気持ちでいっぱい」と話したが、自責の念からか「私のわがままで」と謝罪した。卒業公演に向けて全力を注ぐ。

 ◆有安 杏果(ありやす・ももか)1995年3月15日、東京都出身。22歳。小学生の時、ダンススクール「EXPG」に入学。「オカザイル」のキッズメンバーに選ばれるなど、子役として活動した。特技はダンス、関西弁。身長148センチ。血液型A。ニックネームは「ももか」「ありちゃん」。

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