中山美穂「他の仕事は今から絶対できない。おばあちゃんになるまで演じたい」映画「ママレード・ボーイ」クロストーク(その2)

スポーツ報知
奇妙な2家族を演じる(前列左から)吉沢亮、桜井日奈子(後列左から)谷原章介、中山美穂、檀れい、筒井道隆

 映画「ママレード・ボーイ」(4月27日公開、廣木隆一監督)で中山美穂(47)、檀れい(46)、谷原章介(45)、筒井道隆(46)が共演していることが17日、分かった。

 高校生男女それぞれの両親が互いに離婚した相手を交換して再婚し、6人2家族で同居するラブストーリー。累計部数1000万部を超えた人気漫画を桜井日奈子(20)と吉沢亮(23)のW主演で映画化する。

 親の役に名を連ねたのは、それぞれ初共演となるトレンディー世代の4人。今月10日にクランクアップした茨城県つくば市での撮影中、スポーツ報知などの取材に応じた4人は、同世代らしく気の合ったクロストークを展開した。

 ―皆さんはもともとトレンディードラマの世代ですが、今回、親世代の役柄で出るのはどんな気持ちなんでしょう?

 谷原「なんとか生き残って来られたのかなと(一同笑)」

 筒井「確かに確かに」

 谷原「親の役が出来るのは感慨深いですね」

 中山「おばあちゃんになるまでやれたらいいなと思いますから」。

 ―世代も違えば、時代も違う。

 中山「昔のドラマとかとは違いますよね」

 谷原「ありましたよね。中山さんのドラマで押し入れの中に黒電話を入れたりなんかして」

 中山「ありましたね(笑)」

 谷原「『逢いたい時にあなたはいない…』(フジテレビ系ドラマ・1991年)。あれ、めっちゃ見てました。(電話)線を抜いた黒電話をなんで押し入れに入れるんだよ、ですよ」

 筒井「一視聴者じゃないですか」

 中山「覚えてますよ。あれ? 黒電話でしたっけ?。黒電話と今のスマホじゃ全然違いますよね…」

 ―筒井さんの「あすなろ白書」は当時を象徴する作品として語り継がれていますが…。

 「は…恥ずかしっすよ! 恥ずかしいと思いながら…あーやってたなー、なんて思うと、余計に恥ずかしい!」

 ―で、今回の役柄ですけど、今回の設定が実生活になったらイヤじゃないですか?

 谷原「複雑ですよね。(元夫婦同士で)話してたら(夫あるいは妻)焼き餅を焼いちゃうのかしらとか、いろんなこと考えますよね」

 中山「うーん…。親はこれでいいかもしれないですけど、子供は複雑だなっていうのは思いますよね」

 檀「複雑ですね。もしかしたら、この年齢にして自分もドキドキしちゃうかもしれないですけど、同じ屋根の下で旦那さんが(元妻に)ときめいていたらイヤ~やめて~って思っちゃうかもしれないです」

 筒井「(全員が)仲良ければ、なくはないことなのかなとは思いますけど…皆さんとだいたい同じ気持ちです」

 ―撮影の様子を見ていても、仲むつまじい印象です。

 筒井「年齢が近いから見てきたものも一緒だし、不思議と共通項がある気がして、それは良い意味で不思議で心地良いです」

 檀「変に気を使わないで、1人で居たい時は1人だし、おしゃべりしたい時はおしゃべりして…いい感じだと思います」

 中山「自由ですよね」

 ―中山さんに伺いたいのですが、さっき「おばあちゃんになるまで」とおっしゃいました。元アイドルとして葛藤はないのでしょうか…。

 谷原「今もアイドルですよ!」

 中山「(笑)。昔から、続けることがいちばん大事だと思っていましたけど、お休みしていた時期もありましたし…で、その後かな、この仕事以外、私出来ないなと思ったんです。他の仕事は今からは絶対に出来ないと思ったし、やらせていただいているものだから、これからはお返ししたいなという気持ちがあって、おばあちゃんになるまで演じられたらなって思ってます」

 ―皆さんも、年齢を重ねることによる変化のようなものはあるんでしょうか。

 谷原「なんとか生き残らなきゃ、生き残らなきゃ、みたいなところでやっていたのが、ちょっと肩の力が抜けてリラックスして現場に臨めるようになりました。今回の役も、ここまで子供が大きい(高校生)役は初めてなので、22年前、恋愛ものの映画でデビューしたんですけど、22年後に親の立場を演じられるのは感慨深いです」

 檀「私も歌ったり踊ったり演じたりすることからスタート(宝塚歌劇団OG)しているので、この仕事しか出来ないのかなと思っていますし、その年齢ごとに出来る役は変化していくので、それを楽しみながら年を重ねていけたらいいなと思っています」

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