ハイヒール・リンゴ、代理母出産の法整備訴える 丸岡アナの第1子誕生受け

スポーツ報知
丸岡いずみさんと有村昆

 お笑いコンビ「ハイヒール」のリンゴ(56)が23日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜・前9時50分)に出演、フリーアナウンサーの丸岡いずみさん(46)がロシアでの代理母出産で第1子をもうけたことに関連し、日本国内の法整備を訴えた。

 丸岡さんは、夫で映画コメンテーターの有村昆(41)と不妊治療に取り組んだ。その後、当初は代理母出産が普及している米国での出産を計画したものの、代理母を見つけることができず、最終的にはロシアの代理母に依頼。16年冬に凍結保存した受精卵をロシアに運び、無事、出産となり、第1子となる3400グラムの男児と現地で夫婦そろって対面した。

 日本では法的な規制はないが、日本産科婦人科学会が「認められない」としており、国内では原則行われていない。03年に元総合格闘家の高田延彦とタレントの向井亜紀夫妻が、米国人女性の代理母出産で双子の男児をもうけた。その後、出生届の受理をめぐって最高裁まで争ったが認められず、08年に特別養子縁組を成立させた。

 自らも不妊治療に取り込んでいたリンゴは「私も(代理母出産が)選択肢の1つにあった。やっぱりいろんな問題がある。今回はおめでたい感じになりましたけれど、産んだお母さんが(子どもが)10か月お腹にいるから引き渡したくないと言ったり、出産はお母さんも命がけやからお母さんにトラブルが起こったりとか。生まれた子どもにトラブルがあったりとか。日本が法整備をしていかないと」と指摘した。

 そして「(丸岡さんは)すごく勇気があると思います。おめでとうございます」と称賛し祝福した。

 ◆日本国内では禁止提言 費用高額2000万円も

 丸岡さんのように、体外受精でできた依頼者夫婦の受精卵を代理母の子宮に入れ、出産する方法のほか、第三者から精子や卵子を提供してもらい、代理母に出産してもらう方法もある。

 問題点としては、代理母に妊娠・出産に関するリスクを負わせることや、代理母が生まれた子供を依頼者夫婦に引き渡したがらないことなどがある。日本国内では、日本産科婦人科学会、日本学術会議などが禁止を提言している。

 米国での実施費用は高額で1000~2000万円程度かかるため、最近は1000万円以下で可能とされているマレーシア、台湾などのアジア諸国で行うケースもある。

 海外では人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」などで知られる女優のサラ・ジェシカ・パーカー(52)や女優のニコール・キッドマン(50)らが代理母出産で子供を授かっている。

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