【ブルーリボン賞】主演女優賞・新垣結衣、新人賞から10年「卓球ハイな瞬間だった」

スポーツ報知
ブルーリボン賞らしく青色の洋服でほほ笑む新垣結衣(カメラ・頓所 美代子)

 東京映画記者会(報知新聞社など在京7紙)が主催する「第60回(2017年度)ブルーリボン賞」が23日、決まった。作品賞は報知映画賞と同じく「あゝ、荒野」(岸善幸監督)で、ユースケ・サンタマリア(46)が助演男優賞に輝き2冠。助演女優賞は「三度目の殺人」(是枝裕和監督)の斉藤由貴(51)で第28回(1985年度)の新人賞以来32年ぶりの受賞。主演男優賞には阿部サダヲ(47)、主演女優賞に新垣結衣(29)が選ばれた。授賞式は2月8日、東京・内幸町のイイノホールで行われる。

 マネジャーからの電話で受賞の一報を知らされたという新垣は「心当たりがなく、『何で受賞させていただいたのですか?』と聞き返した。『ミックス。』でと聞いて、『ありがとうございます』と。ふわふわした状態で聞きました。いまだにあまり実感はない」。

 「ミックス。」では元天才卓球少女という役どころでコメディエンヌぶりを発揮。「気楽に見て、ちょっと元気がもらえるかもしれないものだったので、そういうもので受賞できたのはうれしい。いま、段々うれしくなってきました」と声を弾ませた。本作のスタッフ陣はフジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」で長年タッグを組み、「信頼している」と言い切る。大好きなコメディーであり、絶対的な信頼を寄せる仲間と作り上げる中で得るものがあった。「頭で考えて動くんじゃない瞬間が実感できた。卓球ハイみたいな瞬間をたくさん見つけてもらい、(監督に)その表情を秒数延ばしてもらったって聞きました」。

 08年、「恋空」などで新人賞を受賞。当時について「覚えています。(表彰式で)三國連太郎さんに『背が高いね』って言われました。当時もあまり実感はなかったかな」としみじみ。新人賞から10年が経過したが、「あっという間に過ぎたけど、中身は詰まっている」と振り返った。「前はいい作品になればいいなという他力な感じだったけど、今は作品の顔としてやらせてもらって、いい物になるよう全力を尽くす気持ちになった」。

 映画にドラマに、ますます輝く新垣は今後、どのような道に進むのか。「んー…ふふっ…」。じっくりと考えた後、「(受賞が)糧とか自信になればいいな。人生の目標は何事も楽しむこと」と笑顔をはじけさせた。

芸能

×