上川隆也&溝端淳平&マツケン豪華キャストで「魔界転生」舞台化…日テレ開局65年記念

小説家・山田風太郎さんの代表作として知られる伝奇小説「魔界転生(まかいてんしょう)」が、俳優・上川隆也(52)、溝端淳平(28)、松平健(64)の豪華キャストで舞台化されることが24日、分かった。日本テレビ開局65年記念舞台として上演され、演出を映画監督の堤幸彦氏(62)が手掛ける。
歴史上の剣豪たちが次々によみがえって徳川幕府と対決する時代劇。主演の上川は剣客・柳生十兵衛を演じる。深作欣二監督の映画(1981年)を始め、何度も映画や舞台になり、十兵衛を千葉真一(79)、佐藤浩市(57)、歌舞伎俳優・中村橋之助(現芝翫、52)らが演じてきた。
山田さんの小説を「一時、むさぼるように読んでいた」という上川は「中でも印象的なキャラクターが十兵衛。獅子奮迅ぶりを満喫したい」と意気込む。映画で沢田研二(69)、窪塚洋介(38)が演じ、妖しい魅力を放つ天草四郎時貞にふんするのが溝端。「これまでカリスマ性のある方が演じておられ、プレッシャーを感じる。上川さんと初めて敵対する役ですが、胸を借りつつ、思い切りお芝居したい」と力を込めた。
時代劇を極め、貫禄十分のベテラン松平健は映画で過去に若山富三郎さんらが演じた柳生但馬守宗矩役。これまでの演出と大きく異なるのは、プロジェクションマッピングと呼ばれる最先端の立体映像表現を使用する点。アクション、フライングの場面でよりスピード感、臨場感が出るという。
演出の堤氏は「日本の娯楽作品史上、もっとも奇想天外なストーリーを持つ時代劇。猛烈に創造力を刺激される。壮大なエンターテインメントをつくりあげたい」と語っている。
◆公演スケジュール 天草、島原と作品にゆかりのある九州の福岡・博多座で10月6日に開幕。11月に東京・明治座、12月に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。