テレ朝「ワイド!スクランブル」ADが相撲協会への申請書類偽造 報道局次長ら1か月の減給処分

スポーツ報知
東京・六本木のテレビ朝日本社

 テレビ朝日は29日、ワイドショー「ワイド!スクランブル」(月~金曜・前10時25分、後0時50分)を制作する番組制作会社のアシスタントディレクター(AD)が社内手続きの中で、日本相撲協会の映像使用にかかわる承認書類を偽造していたと発表した。

 同局によると、ADは今月17日の放送に向け、放送の際に相撲協会の許諾が必要な映像を使用する目的で番組で保管していた過去の承認書類(事前に同番組から相撲協会に送った映像使用の申請書に同協会が決済印を押して番組に返送した書類)の決済印の日付や放送予定日などを改ざんして承認書類を偽造したという。

 該当する映像の使用については社内のその後のチェックにより結果的には放送されなかったが、このADが今月10日放送分でもスポーツ局の担当者のサインを偽造した上、相撲協会への申請書の提出を忘れたまま、映像を使用していたという。

 同局では「社会通念上、許されない行為であり、弊社としては今回の事態を深刻に受け止め、深く反省しております」と謝罪。「日本相撲協会との長年にわたる信頼関係を損なう事態となり、日本相撲協会には深謝いたしました」としている。

 テレビ朝日では、29日付で報道局次長兼情報センター長と「ワイド!スクランブル」のチーフプロデューサー(CP)である報道局情報センターCPを減給1か月の懲戒処分とし、懲戒処分ではないものの、篠塚浩取締役報道局長が報酬の5%を1か月間、自主返納することを発表した。

 また、今回の事態を受け、同番組内でこれまでの相撲協会の映像使用について、見直したところ、昨年11月から12月にかけて3回、本来は使用許可を得なければならない映像を申請せずに使用していたことが判明。これらについても相撲協会に「重ねて深くお詫び致します」としている。

 テレビ朝日のコメント「今回の事態を極めて深刻に受け止め、心より深くお詫び申し上げます。同様のことを二度と繰り返すことのないように、社内教育を徹底し、再発防止に努めてまいります」

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