ET―KINGいときんさんの通夜に1000人、メンバーは活動継続を約束

スポーツ報知
ET−KING・いときんさんの祭壇には最後のライブ出演の際の写真が飾られた

 1月31日にがん性心膜炎のため38歳で亡くなったヒップホップグループ「ET―KING」のリーダー・いときん(本名・山田祥正=やまだ・よしまさ)さんの通夜が3日、大阪市阿倍野区の「やすらぎ天空館」で営まれ、約1000人が参列した。

 斎場には2014年に亡くなったTENNさんを含めたメンバー7人での活動休止前のライブ映像などが流れ、家族や仲間との写真も数多く飾られた。遺影には昨年12月28日のツアーファイナルに出演し、アンコールで歌っている写真が使われた。

 いときんさんは、昨年6月に健康診断で肺腺がんが見つかり、8月に公表。ライブ活動を休止して治療に専念したが、昨年末の全国ツアーファイナルに出演し、3曲を歌った。

 メンバー5人は通夜が一段落したところでそろって取材に対応。コシバKEN(37)は「本当はもっとたくさん歌いたいと言ったのですが、闘病中ということもあり、これが最後ではないということで3曲になった。生き続けるための選択をした」と明かした。1月19日に緊急搬送されてから意識が戻ることはなかったが、「家族や僕たちと一緒にいる時間を作ってくれた。いときんは、最後まで僕たちのために力を尽くしてくれました」と感謝した。

 2014年にTENNさんが亡くなり、リーダーのいときんさんも天国へと旅立った。メンバーは5人となったが、コシバKENは「メンバーとはたくさん話をしました。当初のET―KINGではないかもしれない。いろいろなご意見はあるでしょうが、彼らのつくった音楽を引き継いでいけるのは、一番近くにいた僕たち。たとえ一人になってもET―KINGは続けていく」と活動継続を約束した。

 いときんさん、TENNさんと3人でグループを結成したKLUTCH(39)は「18歳の専門学校の頃から20年近くいろんな時間を過ごしてきたけど、昔も今も変わらず、目の前にいる人たちを大切にする人間でした。これからも7人で歌をつくっていきたい」と話した。

 メッセージ記帳台の前には、いときんさんの法被やハットなどが飾られ、多くのファンが別れを惜しんだ。最後には、夜遅くまで斎場の前に残ったファンの前に5人そろって立ち、コシバKENが「5人で、僕らにしか歌えない歌を歌っていきます。だから、見ていて下さい」とあいさつ。ファンからは「頑張って!」と声が飛んだ。

 葬儀・告別式は4日午前10時半から同所で行われる。

芸能

×