菊之助と長男の和史君、神田明神で豆まき。3月は国立劇場で親子共演

スポーツ報知
笑顔で豆をまく尾上菊之助と長男の寺嶋和史君。後方は瓔子夫人

 歌舞伎俳優の尾上菊之助(40)と長男の寺嶋和史君(4)が3日、東京・神田明神で行われた節分祭豆まき式に参加した。

 同所は音羽屋とゆかりがあり、菊之助は独身時代から豆まき式に参加。中村吉右衛門(73)の四女、瓔子夫人(35)と13年に挙式したのもここで、いろんな思い出がある場所だ。そこに、今年は和史君が初参加した。

 父親と同じ「重ね扇に抱き柏」の定紋の入ったかみしもを着て「鬼は外」と大きな声を出し、豆やお菓子を集まった人に投げた。無事に終えた感想を求められると「う~ん、ちょっと恥ずかしかった」と、もじもじして照れくさそう。

 和史君は、3月の東京・国立劇場(3~27日)で菊之助が初役を勤める「髪結新三」に、でっち役での出演が決まったばかり。2歳時に東京・歌舞伎で初お目見えして以来の舞台に「よろしくお願いします。がんばります」とペコリ。

 「初お目見えのときは、うまくあいさつを言えなかったのですが、幼稚園に行って友達も増えてよくしゃべるようになり、だいぶ変わった。大きな声も出るようになりましたが、3月にお客様の前でしっかり言えるかどうかですね」と菊之助。

 人一倍の照れ屋さんだが幼いながらも、歌舞伎が大好きな男の子。音羽屋の家の芸として知られる「弁天小僧」のセリフを「教えて」とパパにせがんだり、最近は今月、菊之助も出演している歌舞伎座の「仮名手本忠臣蔵」を集中して見入っていたという。

 「けいこ中は厳しく、終われば優しくを使い分けて。舞台に立つということは25日間出る責任があるということ。しっかり勤められるよう、準備しているところです」。自身の初役とともに、息子のことで気が休まる間はなさそうだ。

芸能

×