小林稔侍、７７歳の誕生日ケーキに「隠し味が…こんな俳優になりたい」

　俳優・小林稔侍（７７）が７日、都内で映画「星めぐりの町」（黒土三男監督）の舞台あいさつに登壇した。

　この日は、小林の７７歳の誕生日。喜寿の祝いとして、同作にも出演している、長男の小林健（４６）と長女の小林千晴（４４）から花束を贈呈される一幕も。その後、誕生日ケーキが登場すると、「甘い物は大好きですが、誕生日にケーキを食べることは、今まで無いに等しかったので恥ずかしさや不慣れで戸惑いました」と照れ笑いした。一方で、ケーキを一口食べると、中にフルーツが入っていたようで「隠し味が…こんな俳優になりたい」とちゃめっ気いっぱいに笑った。この他に、黒土監督からのお祝いのメッセージや観客からバースデーソングなど７つのプレゼントを受け取り、「これに勝るものはありません」と感無量だった。

　同作が俳優人生５６年にして、初の主演映画。大震災で心に傷を負った少年に寄り添う、実直な豆腐屋・島田勇作を演じ、「腐るほど俳優がいる中でよく僕に白羽の矢を立ててくれた」と感謝。これからの役者人生を「今までと違った俳優生活を送ってみたい。ただの俳優ですが、いい時にパッと散れればいいと思っています」と背筋を伸ばした。