大阪・中央区の「道頓堀角座」7月末で閉館…松竹がwebプロジェクト開始
スポーツ報知

松竹芸能は16日、大阪・中央区の劇場「道頓堀角座」を7月末で閉館すると発表した。現在の劇場は2013年にオープンしたが、5年間の定期借家契約の満了を理由に閉館となる。
「角座」は江戸時代の芝居小屋を起源とする歴史ある名称。道頓堀付近で場所と規模を変えながら、おもに若手芸人やOSK歌劇団のステージを開催してきた。劇場周辺は大阪を代表する人気スポットで、近年は外国人観光客が急増。その影響で地価も高騰しており、1月までに現所有者から当初の5年から契約延長しない旨を伝えられ、契約満了が確認されたという。
現在は大阪市内の別のエリアで移転先を検討しているが、「角座」の名称を残すかどうかは未定。劇場に隣接していた事務所も大阪市内に移転する。
これをきっかけに、松竹グループ一丸となって時代の変化に合わせた新たなプロジェクトを始めることも発表。「WEB角座(仮称)」と題して所属タレントの動画配信を積極的に行い、ユーチューバー育成にも力を入れる。常設劇場のほか、所有する映画館での落語、漫才のステージを行うなど、実験的な取り組みでコンテンツの魅力を高めていくという。