miracle2、特撮ドラマから飛び出した!少女たちが憧れるスパースターの魅力

2018年2月17日10時0分  スポーツ報知
  • 女児の間で大人気の「miracle2」の(左から)白鳥アカリ、橘フウカ、一ノ瀬カノン、神咲マイ、白鳥ヒカリ
  • ドラマの中でもアイドルを演じる5人(C)TOMY・OLM/ミラクルちゅーんず!製作委員会・テレビ東京

 女児の間で、ひそかにブームになっているアイドルがいる。テレビ東京系の特撮実写ドラマ「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」(日曜・前10時30分)の劇中でアイドルを演じる5人組「miracle2(ミラクルミラクル)」だ。小学6年から中学2年までの5人は、昨年6月にドラマから飛び出してCDデビューも果たした。リリースイベントを行えば、無料とはいえ5000人を集める人気ぶり。まもなくドラマ放送開始から1年。その魅力とは―。

 5人が登場すると、郊外のショッピングモールが一気にライブ会場と化す。見渡す限りの人だかり。登場前から子供たちの大合唱が響き渡る。昨年6月のデビュー当初は集客が50人ほどだったこともあったが、今や動員は毎回、数千人規模に上る。今の女児にとってスーパースターとなっている。

 特撮ドラマから現実世界に飛び出した5人。ドラマの中でも、得意のダンスと歌の力で悪を倒す主人公のアイドルを演じている。オーディションで選ばれた小中学生の5人。ドラマとリンクしながら、現実世界でも成長していくさまが、同世代の女児の心をつかむ。

 女児向けの作品としては、90年代の「セーラームーン」、2000年代以降の「プリキュア」などのアニメが人気を集めた。男児向けの実写作品にはスーパー戦隊シリーズがあるが、女児向けの実写はフジテレビ系で93年まで14年続いた東映不思議コメディーシリーズ以来、四半世紀近くも“空白”となっていた。そんな中、「リカちゃん」などの大手玩具メーカー「タカラトミー」が初めて特撮実写のジャンルに参入して、プロジェクトがスタートした。

 総監督を務めるのは、映画「クローズZERO」(07年)、「十三人の刺客」(10年)、「ジョジョの奇妙な冒険」(17年)などを手掛けてきた三池崇史氏(57)だ。過激な描写を得意としながら、“ミラちゅー”は戦士でも武器は持たずに戦うキャラクター。さまざまなジャンルの80作超の作品を送り出してきた演出力で、女児の親である30代を中心とする大人心もくすぐる作品を生み出している。

 女児と三池監督というミスマッチな組み合わせながら、作品に取り組む姿勢は一貫する。制作を手掛けるOLMの井上文雄プロデューサーは「現場では『子供番組だから』を禁句に作品作りをしてきました」と明かす。5人が踊るダンスも、同世代の子供には到底マネできないほどのクオリティー。だが、それが逆に同世代の女児の潜在的な憧れの気持ちをかき立てる。ドラマも放送開始当初は、5人の演技力が脚本に追いつかないこともあったが、それでこそ三池監督の手腕が生きる。

 5人が実写で演じることが、アニメよりも身近な存在となり、また実写だからこその成長物語に引き込まれる。「今は、あるレベルの脚本を書いても、子供たちが演じられるようになったことも大きい。芝居に泣かされますよ」と井上氏。それが現実世界のアイドルとしての活動にもつながる。子供と一緒に5人の活動を見守る親も、自分の子供の姿に重ね合わせながら、その成長を応援することが人気を押し上げる一因となっている。

 ターゲットとする年齢層が低いからこその現象もある。ドラマ視聴率は平均1%前後で、ターゲット層でも5~10%という。SNSのフォロワー数も6000人程度。それでも、昨年12月に発売した3rdシングル「天マデトドケ☆」は出荷2万2000枚を記録。「タカラトミー」が発売するドラマと連動した玩具も、クリスマス商戦で軒並み完売したという。イベントでの動員力も含め、単純な数字では測れない人気ぶりだ。

 ドラマはクライマックスを迎え、今春からはシリーズ第2弾「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」が放送される。現実世界のアイドルでもある今の5人の今後の活動については未定というが、さらにドラマの枠を飛び越えた活躍が期待される。

 小中学生のグループといえば、平均年齢13・5歳で1995年にデビューしたSPEEDがいる。三池監督は、5人が主演した映画「アンドロメディア」(97年)を手掛けた経験もある。5人は当時すでに人気絶頂だった。まだ発展途上だけに、状況は違えど「miracle2」が“ミラクル”を起こす可能性は秘めている。

 ◆今春から第2弾「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」

 今春からはオーディションで選ばれた新たな3人を主人公に、第2弾「魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!」が放送される。第1弾同様に三池氏が総監督を務める。

 第2弾では主人公以外の出演者も豪華な顔ぶれが勢ぞろい。悪役「邪魔邪魔団」のボス役に遠藤憲一(56)、ほかに篠田麻里子(31)、佐藤江梨子(36)ら。キャラクターとして登場するモコニャンの声優は、今年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」のヒロインに起用された安藤サクラ(31)。第1弾は、アイドルがダンスや歌の力で悪を倒す物語。第2弾は、魔法使いが魔法とダンスの力で悪を倒す物語が繰り広げられる。

 ◆「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」 魔王に支配されてしまった「音楽の国」の宝物「サウンドジュエル」が魔王に奪われ、拾った人々を悪に染める「ネガティブジュエル」に変えられてしまう。平和を取り戻すため、「音楽の国」の妖精たちが、5人組アイドル「ミラクルミラクル」とアイドル戦士「ミラクルちゅーんず!」を結成し、音楽の力で魔王と戦う。

 ◆miracle2(ミラクルミラクル) 神咲マイ(足立涼夏=中2)、一ノ瀬カノン(内田亜紗香=小6)、橘フウカ(小田柚葉=中1)、白鳥アカリ(薄倉里奈=中1)、白鳥ヒカリ(西山未桜=中1)の5人組。雑誌「ぷっちぐみ」「ちゃお」で募集されたオーディションで選出。17年6月に神咲、一ノ瀬、橘の3人組として「Catch Me!」でCDデビュー。同7月に5人体制となり、9月発売の「JUMP!」でオリコン週間7位を獲得した。

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