羽生竜王VS藤井五段注目の一局始まる朝日杯将棋オープン戦準決勝

スポーツ報知
初手を指す藤井五段(左)と羽生竜王(カメラ・小泉 洋樹)

 将棋の第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝・羽生善治竜王(47)対藤井聡太五段(15)戦が17日午前10時30分、東京・有楽町朝日ホールで始まった。両者は公式戦初対局。振り駒の結果、先手は藤井五段となった。

 昨年末、前人未到の永世7冠を達成して13日に国民栄誉賞を受賞した絶対王者、一昨年末に史上最年少棋士としてデビューし、29連勝の史上最多連勝記録を樹立した天才少年。非公式戦では過去1勝1敗の両者がついに公式戦で顔を合わせた。開場前からホール前に大行列が発生し、異様な熱気に包まれた。

 藤井五段にとっては、一般棋戦初優勝を懸けた挑戦となる。準決勝で羽生竜王を下し、決勝で久保利明王将(42)と広瀬章人八段(31)に勝利すると、加藤一二三九段(78)が1955年に「六・五・四段戦」(現在は廃止)を制した時の15歳10か月という一般棋戦優勝の最年少記録を63年ぶりに更新する。さらに「五段昇段後の一般棋戦優勝」の規定を満たし、一気に六段まで昇段することになる。

 羽生竜王にとっても記録が懸かる勝負になる。現在、一般棋戦優勝回数は44回で大山康晴十五世名人と並ぶ史上最多タイ。優勝すると単独1位となり、輝ける棋歴に新たな勲章を加えることになる。

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